中国国営の中央テレビ(CCTV)は3日、日本が行った南鳥島沖の海底からのレアアースを含む泥の試掘について報じた。

日本政府は2日、南鳥島周辺海域でレアアース(希土類)を含む海底泥の試掘に成功したと発表した。

今回の試掘は採掘装置を付けた管を船から海底へ下ろし、泥を引き揚げられるかどうかを検証する目的だった。2027年2月にはさらに本格的な採掘試験を行い、28年3月までに採算性などについて報告書にまとめるという。

同局は今回の試掘について、日本の報道を引用しながら長さ10メートルのパイプを600本つなげて水深約6000メートルの海底から採取したこと、レアアースを含む堆積物は採掘機内部で注入した海水と混合・攪拌(かくはん)して泥状にしたうえでパイプを通して引き揚げられる仕組みになっていることなど、詳細について報じた。

一方で、「現在の最大の課題は(本格的な)採掘および精錬技術にあると指摘されている。採掘に必要な装置や船舶の運用には巨額の費用がかかるほか、環境問題も大きな障害となっている。環境保護団体は、深海採鉱が脆弱(ぜいじゃく)な海洋生態系を破壊する恐れがあるとして、これまで一貫して警鐘を鳴らしてきた」とも伝えた。

中国のネットユーザーからは「日本は全く笑い種だ」「小日本が勝った気になっている」「じゃあ、レアアースは全部自分たちで掘るんだな。全面禁輸だ」「砂を一握りして『金が手に入った』と言っているようなもの」「普通は成果は隠してここぞという時に高らかに発表するものだ。つまり、うその成果」など強気のコメントが目立った。

また、「で、精錬はどうするんだ?」「精錬が大きなハードルなんだよ」「レアアースのレアたるゆえんは量ではなく精錬技術にある」「採掘できたからどうだというんだ。問題は精錬やサプライチェーンにどう組み込むかだ」「全体的な産業チェーンは、われわれと比較できるレベルにあるのか?」「海洋生態系は、彼らの考慮の範疇にはまったくないんだな」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/北田)

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