2026年2月4日、香港メディアの香港01は、四川省成都市の商業施設内で人型ロボットが実演中に高齢者と接触して転倒し、負傷させる事故が発生したことを報じた。

記事によると、同市の「凱徳広場(魅力城店)」で、ある店舗が主催した人型ロボットのパフォーマンス中に事故が起きた。

現場を撮影した映像では、ロボットと高齢者が重なるようにして地面に倒れ込み、周囲を大勢の見物客が取り囲む騒然とした様子が映し出されていた。

ネット上に流出した動画には、現場にいた目撃者が「ロボットがお年寄りを蹴って立ち上がることができなくさせた」「ロボットも一緒に倒れた」などと当時の切迫した状況を語る音声が記録されていた。高齢者は事故後に病院へ搬送され、精密検査の結果、軟部組織の挫傷と診断されたという。

パフォーマンス中の人型ロボットとぶつかった高齢男性、負傷して病院に搬送―中国

事故の詳細な経緯について店舗スタッフは、「高齢者が自分に向かって歩いてくるロボットの動きに驚き、避けようと足を踏み出した際にロボットと接触した」と証言。店舗側は現在、治療を受けている顧客を支援し、事後処理についても適切に対応する意向を明らかにしているとのこと。

記事は、今回の事故を受けて中国のネットユーザーからは冗談交じりに「科学技術と道徳倫理の最初の衝突だ」といった声が上がっていることに言及した。

ネットユーザーのコメントはからかい半分として紹介されているものの、記事からは、今回の事案が単なる一過性のハプニングとしてではなく、社会全体でテクノロジーの安全性や倫理的側面を改めて問い直すべきという問題意識が広がっている可能性がうかがえる。ロボットと人間が共生する環境下での法整備や、より高度な安全基準の策定も今後の課題と言えそうだ。(編集・翻訳/川尻)

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