ウインタースポーツブームが関連用品の産業を活気づけている。中国のウインタースポーツ産業は日増しに体制が整い、海外市場で競争力やブランド影響力を高め続けている。
税関の統計によると、2025年下半期(7-12月)以降、中国から中・東欧へのスケート靴の輸出、北米市場へのスキーウェアの輸出はいずれも2桁以上の成長を記録した。
ウインタースポーツ用品の生産に早くから携わってきた企業「乾卯雪竜」の歩みから国産用品の成長の軌跡がうかがえる。同社は2000年に輸入スキー用品の販売からスタートし、02年にはスキーブーツとビンディングの生産に成功した。技術的なブレークスルーが新製品の開発を後押しし、海外市場開拓の基礎を固めた。23年以降、黒竜江省ハルビンの「氷雪ブーム」に乗り、販売が大幅に増加したことで、生産ラインはフル稼働状態が続いている。同社は半自動化生産ラインによって生産能力を飛躍させ、初心者向けから競技用までを網羅する製品ラインナップを構築しており、スキーブーツとビンディングを年間各1万点生産している。
スキー板だけでなく、中国製のスキーポール(ストック)も徐々に海外の消費者の間で人気を集めつつある。浙江省寧波市寧海県にある百特戸外用品の展示ルームに入ると、さまざまな規格やモデルのスキーポールが目移りするほど並んでいる。
アルペンスキーの初心者向け練習用ポールは、外国人消費者に非常に人気のある「スター商品」だ。人気の理由は、まず軽量であること。航空機グレードのアルミ合金製のポールは重さが200グラムに満たない。
同社の郭金龍(グオ・ジンロン)貿易マネージャーは、「欧米の消費者の体格を考慮し、グリップのサイズを大きくするとともに、伸縮構造も最適化した」と説明する。25年のスキーシーズンにこの製品は海外の顧客から前年同期比30%増となる40万セット以上の注文を受けた。
寧海には百特のような企業がまだ多くある。中国から輸出されるスキーポールの10本に7本は寧海製だ。現地ではスキーポールに代表されるウインタースポーツ用品産業が年間生産額10億元(約220億円)規模に達しており、パイプ材、ロック、グリップ、組み立てに及ぶ産業チェーンが形成されている。
1本のアルミ合金パイプ材から完成品の生産まで、寧海県の中だけで完結できる。「顧客のアイデアさえあれば、7日で試作品を作り、30日で量産が可能だ」と同社の竺雪峰(ジュウ・シュエフォン)社長は語る。整った産業クラスターに加えて、効率的で柔軟な製造工程によって、寧海のスキーポール企業は十分な生産能力だけでなく、高いコストパフォーマンスも兼ね備えている。性能が同等の製品であれば、百特の価格は欧米ブランドの約60%に抑えられている。
「ブランドを確立してこそ、競争の中で確固たる地位を築くことができる」と竺社長は言う。











