2026年2月8日、第一財経は、イタリアで開催中のミラノ・コルティナ冬季五輪において、中国の先端技術や人工知能(AI)ソリューションが大会運営を支えていることについて報じた。

記事は、今回の五輪が中国の「スマート製造」を世界にアピールする「黄金の窓口」になっていると紹介。

家電大手のTCLがミラノにテーマ展示館を開設したほか、数百台の高精細LEDスクリーンを提供し「スクリーン・ユニバース」を構築したことを伝えた。

そして、国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー会長が、これらの技術により選手の動きを身近に感じられるようになったと感想を述べたことを紹介している。

また、史上初の公式AIモデルとなったアリババの大規模言語モデル「千問(Qwen)」の活用についても言及し、各国代表団を多言語で支援するAIアシスタントや、雪上シーンを高精度に再現するクラウド技術が競技運営の効率を向上させていると報じた。

さらに、インフラやアパレル分野でも中国ブランドが浸透していることに言及。1万6000人収容のアイスホッケー場では美的楼宇科技がスマート空調を提供したほか、開会式ではアルゼンチンやベルギーなど多くの国々の代表団が李寧(LI-NING)や安踏(ANTA)といった中国ブランドのウェアを着用していたことを伝えた。

ミラノ・コルティナ五輪で「中国スクリーン」「中国AI」が話題に―中国メディア

このほか、各ブランドがスター選手を積極的に起用してイメージアップを図っていることにも触れ、フリースタイルスキーの谷愛凌(アイリーン・グー)や、スノーボード男子ビッグエアで銅メダルを獲得した蘇翊鳴(スー・イーミン)らが複数のブランドのアンバサダーを務め、「動く広告塔」として高い人気を博していることを報じた。

記事は、中国の有力広告情報プラットフォーム「広告門」の創始者である労博(ラオ・ボー)CEOが、冬季五輪は夏季五輪にこそ及ばないものの、それでも世界的に大きな影響力をもっているとし、スポンサーに集結した中国勢の顔ぶれは、現段階の競争力と、世界市場における「攻撃的なマーケティング姿勢」の表れであると分析したことを紹介した。

また、労氏が、「健康的・前向き・実績」を兼ね備えたアスリートをブランドのアンバサダーとして用いる傾向が芸能人よりも強くなっている一方で、中国企業のマーケティングが「クリエイティブ」の部分がまだ少し弱いと指摘し、選手の「人生ストーリー」とブランドを融合させるような創造性と想像力が求められているとの見方を示したことを伝えている。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ