2026年2月8日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、2025年における中国の経済成長の3分の1以上が、太陽光発電や電気自動車(EV)などのクリーンエネルギー技術によってけん引されたと報じた。
記事は、英国のエネルギー研究機関Carbon Briefの最新報告書を引用。
そして、昨年のクリーンエネルギー産業の生産額が中国のGDPの約11.4%に当たる15兆4000億元(約350兆円)に達し、この分野だけでブラジルやカナダの経済規模に匹敵し、もし一国と見なせば世界第8位の経済規模に相当すると紹介した。
また、クリーンエネルギー産業の拡大速度は中国全体の成長率を大きく上回っており、24年に12%だった年成長率が25年は18%に加速したと指摘。特にEV、バッテリー、太陽光発電の「新三様(新・三種の神器)」が経済貢献の3分の2を占めるとした。
さらに、25年のクリーンエネルギーへの投資額は7兆2000億元(約160兆円)に上り、化石燃料採掘や石炭火力発電分野への投資額2600億ドル(約41兆円)の約4倍に達したこと、昨年の中国の投資増加分の90%がクリーンエネルギー分野によるものであることを伝えた。
記事は、中国のクリーンエネルギー関連企業にとって国内市場が輸出市場より高い価値を持っているという報告書の指摘にも注目。中国がクリーンエネルギー製造業に数千億ドルを投じ続けている現状が、世界のエネルギー転換推進に対する中国の巨大な経済的、金融的賭けであることを意味しているとの見方を紹介した。
一方で、今後の発展見通しには不透明感が残るとし、再生可能エネルギーの新しい価格設定メカニズムが短期的な成長鈍化を引き起こしているほか、政府が設定したクリーン電力の新規導入目標が現在の水準を下回っていることを指摘。太陽光発電分野などへの投資が25年下半期に減少したことに触れ、産業が一定のリスクに直面しているとの見方を示した。
記事は専門家の意見として、国内市場の減速が過剰生産能力の抑制を弱め、輸出増加を通じて貿易摩擦を激化させる可能性があるとも伝えた。(編集・翻訳/川尻)











