2026年2月9日、香港メディアの香港01は、日本への渡航が困難になった中国の春節(旧正月)旅行客が韓国に詰めかけ、短期間に複数の美容整形手術を詰め込む「爆整形」が深刻な摩擦を生んでいると報じた。
記事は、今年の春節を前にさまざまな要因から日本への渡航を断念した中国人が続出し、近場で手続きが面倒でない韓国を代替地とした旅行者の関心が、買い物やグルメから美容整形へと一変していることを伝えた。
そして、ソウル・江南エリアの外国人向け整形外科では、春節のかなり前から「フル稼働」の状態となっており、1日に数百件もの問い合わせやオンライン予約が殺到し、手術枠が数週間前から完全に埋まる異例の現象が起きていることを紹介した。
また、多くの顧客が有名人の写真を持参し、短期間で目や鼻、顔の輪郭など複数の手術を完了させる「爆整形」を熱望していると伝え、コスパやタイパを何より重んじる中国人観光客の消費行動が現場の医療スタッフに甚大な負担を強いているとした。
記事は韓国での「爆整形」現象について、背景には中国国内の美容医療市場における資格や技術のばらつきに対する強い不信感があると指摘。韓国の安定した技術イメージに加え、SNS上で医師や施術の「攻略情報」が詳細に拡散されていることが、現象の加速につながったと分析した。
一方で、病院内では待ち時間の長期化や意思疎通の不一致に起因するトラブルが表面化していることにも言及。術後の期待値のズレによるいざこざが頻発しており、対応に当たる看護師からは秩序の維持が困難だとする悲鳴が上がっていることを紹介した。
さらに、こうした不満は病院外にも波及し、韓国のSNS上では医療秩序の乱れや公共マナーに対する強い「負担感」が噴出しており、これを受けてソウル市政府が多言語での注意喚起や紛争処理体制の強化、仲介業者への監督に乗り出したことを報じた。
記事は、かつて日本の銀座や秋葉原を埋め尽くした「爆買い」の勢いが今や韓国での「爆整形」へと姿を変える一方で、高リスクな医療行為と短期間のうちに膨大な人が利用することで生じた摩擦は今後も繰り返される構造的な難題との見解を示した。(編集・翻訳/川尻)











