中国メディアの時代財経は16日、「春節(旧正月)に電気自動車(EV)で帰省する人はまだ焦っているのか」との記事を掲載した。EVで長距離を移動して帰省する際の「充電問題」の現状を伝えた。
記事によると、今年の春節の帰省ラッシュ「春運」は全体で40日間続くとみられており、省をまたいで移動する人は過去最多の延べ95億人に達すると予想されている。この集団大移動では、新エネルギー車(NEV)、とりわけEVが注目を集めている。過去には充電スタンドが見つからなかったり、充電スタンドの前に大行列ができたりするという問題が起きていた。
広東省広州市から河北省まで2100キロの距離をEVで移動したという単(ダン)さんは「当初はEVで帰省するか悩んだ。EVだと長距離移動に不安があると聞いたことがあったし、北へ向かうので天候の問題も心配だった。でも、航空券は片道1人1700元(3万7000円)で高すぎた」と語った。
出発当初は不安もあったが、「節約モード」にしたり、バッテリー残量が50%になるたびに充電スタンドを探すようにした。途中、やや渋滞もあったものの道路状況、天候共に比較的良好だった。ナビゲーションで前方のサービスエリア(SA)までの距離や充電スタンドの数なども把握できたため、「1日目で不安はほぼ消えた」という。
単さんは「道中、充電スタンドがなかったSAは1カ所だけで、毎回の充電は30分ほど。ただ、一度だけバッテリー残量が30%になったことがあり、その時には充電に時間がかかって後ろに行列ができた」と説明。充電にかかった料金は合計で500元(約1万1000円)で、高速道路の料金を含めても飛行機よりだいぶ安く済んだという。
山東省済南市から広東省広州市まで1960キロの距離をEVで帰省した劉(リウ)さんは「私のEVは2020年製で航続距離は380キロ。バッテリーを90%まで充電するのに約40分かかる。道中の充電スタンドは割と充実していた」と話した。混雑を避けて早めに帰省したため、渋滞もなくスムーズだったという。一番の心配はやはり「電欠」だったといい、バッテリー残量が50%を下回るとナビを開いて充電スタンドを探すようにした。
劉さんは「EVはやっぱり便利だと思う。ただ前提として、航続距離が十分にあることと、充電が早いことが条件。数年間使用すると航続距離が低下してくるので、長距離の移動だと不便さを感じることもある」とし、「今回の帰省では長距離の移動でも体は疲れなかった。でも、常にあとどれだけ走れるかを気にしていて、充電スタンドを探さないといけなかったので気疲れした」と話した。
広東省深セン市から河南省に向かった夏(シア)さんは、バッテリー残量97%で出発し、450キロ走った時点で残量が8%にまで減った。その後は200~300キロ走るごとに充電したという。
夏さんは「最初は航続距離に不安があったが、途中からなくなった。
記事はこのほか、中国では25年末までに高速道路のSAの充電スタンドが計7万1500基に達し、充電体制が強化されていること、自動車メーカーも充電施設の点検や交換用バッテリーの増備などを行っていることに言及。また、今年は運転支援機能の利用が目立ち、高速道路ではドライバーの疲労軽減に役立っているとする一方、「天候や道路状況によっては危険が生じる可能性がある」と注意を呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)











