仏RFIの中国語版サイトは16日、中国がウクライナに新たな人道支援を約束したことに対し、「戦略的意義は大きい」とする記事を掲載した。

中国の王毅(ワン・イー)外相は13日、訪問先のドイツでウクライナのシビハ外相と会談した。

その際、ウクライナに新たな人道支援を提供する考えを表明。中国はウクライナ危機の早期解決に向けて建設的な役割を果たすとも伝えた。

記事がAFP通信の報道として伝えたところによると、中国は2022年以降、ウクライナへの人道支援を定期的に行っている。軍事行動に関与せず、大規模な財政支援もしないなど、中国は抑制的で限定的な人道支援にとどめることで紛争への直接的な関与を回避してきた。

記事は、ロシアとウクライナに対する中国の動きについて、「ウクライナに人道支援を提供する一方、中立を主張しながらも中国は依然としてロシアの緊密なパートナーだ。中国がロシアの侵攻を非難したことはない」と伝えつつも、「これまでと異なるのは支援発表のタイミングだ」と言及。中国側の今回の発表が、両国の戦争を巡る外交的接触が活発化しているさなか、とりわけミュンヘン安全保障会議の開催時期にあったことを指摘した。

記事はさらに、「政治的均衡や権力構造、戦争終結に向けたさまざまな可能性が再定義される中での発表だ」と言い換えた上で、「中国が支援を再度表明したのは、戦略の変更ではなく、自らの重要性と影響力を示す狙いがある」と言及。限定的な人道的措置ではあるが、外交活動が活発化する中で中国が「不可欠な存在」として認識されることを目指す、明確な戦略的シグナルを発しているという。(翻訳・編集/野谷)

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