2月16日午後8時から放送された中国中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の旧暦年越し番組「春節聯歓晩会(春節の夕べ、略称「春晩」)」で、国産ロボット企業4社が相次いで登場し、大きな注目を集めました。魔法原子、松延動力、宇樹科技、銀河通用の各社は、武術やコント、歌舞などの演目に参加し、視聴者に強い印象を残しました。
魔法原子は人型ロボット「MagicBot Gen1」や「MagicBot Z1」を披露し、高難度の回転動作を実演しました。同社は2024年設立で、汎用ロボットとエンボディドAI(人工知能)技術の研究開発に注力し、産業・商業・家庭向けに展開しています。銀河通用は商業や産業、医療分野で実績を積み、2025年末には3億ドルの資金調達を実施し、評価額は30億ドルに達しました。松延動力は手頃な価格帯の人型ロボットで差別化を図っています。宇樹科技は武術学校と共演し、運動性能の高さをアピールしました。
業界関係者によれば、ロボットが研究室や工場から国民的番組という大舞台へ進出した背景には、上場企業やサプライヤーが連携する産業エコシステムの存在があります。松延動力では、春晩出演をきっかけに具体的な受注が動き始めており、生産能力の拡大を進めているといいます。こうした動きは、人型ロボットの商業化プロセスが加速していることを示しています。
業界の動向について投資家の一人は、ここ数年は人型ロボットの性能や安定性に課題があったと指摘します。2026年は「目新しさ」重視から、より成熟した実用段階へ移る年になる可能性があるとみられています。資金面では、2025年は業界全体への関心が広がりましたが、2026年は有力企業への集中が進む見通しです。











