中国・福建省で、自転車で転倒した女性を助け起こした中学生2人が加害者として扱われる出来事があった。ただ、今回の事故はその状況から、世論の賛否が割れている。

中国メディアの大河報などによると、事故は交差点で発生した。自転車に乗った女性が交差点を右に曲がろうとしたところ、その先から中学生の女子2人が乗った電動バイクが出てきた。女性はハンドル操作を誤り転倒。これを見た女子生徒2人が女性を助け起こした。

両者の距離はそれほど接近してはいなかったが、女性は「突然出てきた電動バイクに驚いて転倒した」として女子生徒らの家族に22万元(約500万円)の賠償を請求。交通警察も「非接触事故」であるとし、女子生徒2人に副次的な責任があると判断した。

一方、当事者の女子生徒の母親は「女性がバランスを崩したのは直前にすれ違った乗用車のせいであり、娘と友達は通りかかって助け起こしただけ」と主張。「子どもはトラウマを受けている。こんなことでは、倒れている人を助けることができなくなってしまう」と訴えた。

中国のネットユーザーからは「彼女(倒れた女性)を詐欺罪で訴えろ」「2026年にもなってまだこんなことが…」「これにより小中学校では安全教育として『絶対に助け起こさず、すぐにその場を去りなさい』と教えるのだった」「自転車の女性がハンドルを左に切り過ぎて重心が不安定になったのは明らか。女性は電動バイクを見ておらず、電動バイクの影響ではない」「この交通警察の責任を問うべきだ」といった声が上がった。

一方で、「(女子生徒側に)ある程度の責任はありそうだ」「動画を見る限り、自転車が倒れた原因は確かに電動バイクにある」「22万元は多いけど、女子生徒は責任を免れない」「これは助け起こすかどうかの問題ではなく、ただの交通事故。女性は突然出てきた電動バイクのせいでハンドル操作を誤り、転倒している」といった意見も少なくなかった。

このほか、あるユーザーは「女性は確かに女子生徒2人に驚いたのかもしれない。でも、場所は交差点で信号機もない。女子生徒らが前の車に続いて左折したのは通常の走行であり、女性自身が自転車をコントロールできずに倒れた。なぜ女子生徒らの責任を問われるのかが分からない」と述べ、別のユーザーは「もしこれが女子生徒側の過失だというなら、全国民に対してこのようなケースではどのように運転すべきなのかをはっきりと周知する必要があると思う。そうでないと自分がいつ加害者や被害者になるか分からない」と訴えた。(翻訳・編集/北田)

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