2026年2月20日、シンガポールメディアの聯合早報は、中国のテクノロジー企業バイトダンスが米国でAI(人工知能)部門の新規スタッフを約100人採用する計画を立てていると伝えた。

記事は「米ブルームバーグの報道によると、今回の人材募集はバイトダンスが23年に設立した米国内のAI(人工知能)研究チーム『Seed』へ配属予定だという。

同チームは米国とシンガポール、中国に開発拠点を置いている。求人内容には、バイトダンスの大規模言語モデル向けのデータ開発や、テキスト・画像・動画生成ツールおよび汎用人工知能(AGI)の開発促進、創薬デザインのための科学モデルの構築など多岐にわたる職種が含まれている」と説明した。

次に記事は、バイトダンスがAI動画生成モデル「Seedance2.0」と画像生成モデル「Seedream5.0」、チャットボットアプリ「豆包(Doubao)2.0」を今月新しくリリースしたことや、それらのツールを使用して制作されたハリウッド俳優のフェイク動画がネット上で公開されたことなどの理由で、ウォルト・ディズニーなどのハリウッドの主要な映画会社が知的財産権の侵害を訴えていることに言及し、「バイトダンスは知的財産権の侵害防止のため、既存の安全対策を強化することを表明しているが、米国政府から長年国家安全保障上の懸念を持たれてきた同社は、新製品のリリースにより再び米国で注目を集めることになった」と指摘した。

最後に記事は、研究チーム「Seed」の人材募集がティックトック(TikTok)の拠点がないカリフォルニア州サンノゼとロサンゼルス、ワシントン州シアトルで行われていることや、汎用知能モデルの開発に特化した長期研究プログラム「SeedEdge」を立ち上げる計画の存在、バイトダンスが生物、物理、化学分野に強い人材の募集を強化していることに触れた上で「オープンかつ高精度で普遍的なモデルを開発することで、バイトダンスは生物学と創薬での飛躍的な進歩を進める意図があるようだ。同社は最近一部株式を米国投資家連合に売却したばかりのティックトック(TikTok)事業により、SNSメディア企業と見られてはいるが、AI分野でも重要な企業の一つであり、米国のAI企業にとっての脅威になりつつある。AI分野の人材募集は、米国企業と競争するために進めている取り組みの一つだ」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)

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