浙江省杭州市に住む賀霞さん(63)は旧暦1月5日にあたる2月21日の早朝、ソーシャルメディアにユニークな新年のあいさつ動画を投稿した。動画の主役は人工知能(AI)によって生成された「デジタルヒューマン」。

この斬新な新年のあいさつにはすぐに家族や友人から「いいね!」が寄せられた。今年の春節(旧正月、2026年は2月17日)期間中、賀さんのように「テクノロジー感」あふれるスタイルで年越しを満喫したシルバー世代は少なくない。中国新聞網が伝えた。

甘粛省蘭州市に住む王明さんがペットの写真をアップし、新年を祝う言葉を入力したところ、わずか十数秒で新年のあいさつ動画が生成された。画面の中では、王さんのペットが中国スタイルの衣装を身にまとい、縁起の良い言葉をまるで人間のように「話して」いた。

AIを使った春聯(家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)作りや新年のあいさつ動画のカスタマイズ、家族写真の合成、家族の映像の編集サポートなど、生成AI技術の普及に伴い、ますます多くの中国の人々が春節期間中に生成AI技術を活用するようになっている。

バイトダンス傘下のAIアシスタント「豆包」の発表によると、除夕(旧暦の大晦日)当日の豆包のAIインタラクション総数は19億回に達した。春節をテーマにしたAI画像生成や新年のあいさつといった機能がユーザーを引き付け、大みそかの「豆包で年越し」イベントではユーザーが新春をテーマとしたプロフィール画像を5000万枚以上、新春の祝福メッセージを1億件以上生成するのをサポートした。

電子版お年玉の「紅包(ラッキーマネー)」にも、今年は新しい趣向が見られた。大学生の金鑫さんが親戚や友人のグループチャットに送った「紅包」はひと味違うデザインだった。AI技術のサポートにより、アニメーション効果とAIが作成したイラストが組み合わされ、「紅包」を開けると軽快な子馬のアニメーションとお祝い気分あふれる効果音が出る仕掛けになっており、金さんはグループ内で注目の的となった。

「デジタルヒューマン」による新年のあいさつからクリエーティビティあふれる「紅包」まで、AIは多様な形で中国人の春節の日常に溶け込み、伝統的な年中行事に新たな表現方法を提供し、春節によりいっそう時代の息吹を添えた。

(提供/人民網日本語版・編集/AK)

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