中国で中古カメラの価格が急騰している。羊城晩報など複数の中国メディアが伝えた。
報道によると、最近、あるネットユーザーが6年前に2459元(約5万6000円)で購入したキヤノン製カメラについて調べたところ、4048元(約9万円)にまで値上がりしていた。これは個別の事例ではないといい、近年のカメラ市場はスマートフォンなど一般的な電子機器とは異なり、古いモデルが値下がりするどころか逆に値上がりする現象が起きている。一部の人気モデルは大きなプレミアがつく場合もあり、ネットユーザーからは「電子の金(ゴールド)」「今年最高の理財商品」とまで呼ばれている。
浙江省杭州市に住む小呉(シャオウー)さんは2020年、リコーのGR3を購入しようと考えたが、当時の公式サイトでの販売価格は4000元(約9万円)余りで、高いと感じたため購入を見送った。ところが現在、同モデルの価格は9000元(約20万5000円)近くまで急騰。5年間の価格上昇率は100%を超え、同時期の金の値上がり幅を上回った。小呉さんは「当時購入しておけば」と後悔しているという。
また、最も値上がりが激しいのがCCDセンサー搭載の初期のデジタルカメラ。4、5年前までは中古市場で100~200元(約2200~4400円)程度で購入できたというが、著名人やインフルエンサーがデジカメで撮影したレトロな雰囲気がただようノスタルジックな写真を次々と投稿したことでブームが爆発。すでに多くが生産を終了しているため、市場に出回っているのは在庫として残っていた旧機種のみで、需要が供給を上回ったことで価格が急速につり上がった。中には価格が約10倍に跳ね上がっているものもあるといい、浙江省のあるユーザーは「売るのが早過ぎた」と嘆いているという。
デジタル製品の中古市場でカメラだけが値下がりせず、逆に値上がりしている理由について、長年、業界に携わる楊(ヤン)氏は3つの理由を挙げる。
ただ、すべての旧型カメラの値段が高騰するわけではなく、いくつかのポイントがある。例えば、有名ブランドで現存数が少ない製品ほど価値が高くなる。また、中国では「紅旗」や「東風」など特別な歴史的背景を持つ機種、あるいは独特なデザインのものも価値が高まりやすい。もちろん、保存状態や付属品の有無なども、その価値に大きな影響を与える要素になるという。(翻訳・編集/北田)











