2026年3月1日、香港メディア・香港01は、中国の海上油田で初めてドローンによる大規模運用が実現し、年間約1500万元(約3億4000万円)のコスト削減と2万5000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を達成したと報じた。

記事は、2月28日に広西チワン族自治区の北部湾海域にある油田で、ドローンシステムの運用プロジェクトが正式に始動したと紹介。

中国の海上油田におけるドローンの大規模な作業導入は初の事例であり、海洋エネルギー開発の効率化と低炭素化を両立させる実践モデルとなったと伝えた。

また、産業用ドローンの導入により、従来はタグボートが丸1日かけていた巡回作業を1時間で完了できるようになったとし、ドローンによる巡回検査で映像がリアルタイムに遠隔の中央制御室へ送信され、漁船の違法投錨やパイプラインの微小な漏洩を遠隔で確認できるようになったという現場責任者・李彦闖(リー・イエンチュアン)氏の発言を紹介。現場の巡回効率が30%向上し、人為的な安全リスクも低減したとしている。

中国、海上油田で初めてドローンの大規模運用を実現、年約3億4000万円のコスト削減に―香港メディア

さらに、ドローン活用が従来の船舶やヘリコプターによる作業の一部を効果的に代替していると伝え、ドローンがすでに累計3600キロ超の巡回検査や物流などの作業を完了し、作業効率が大きく向上したと報じた。

記事はその上で、こうした成果が経済・環境の両面にも及んでおり、年間で船舶のリース料や燃料費を約1500万元節約し、CO2排出量を2万5000トン削減したことを紹介。北部湾海域では現在、41の海上プラットフォームと2カ所の陸上ターミナル工場でドローン作業が全面展開されており、パイプライン巡回や緊急時の捜索救助など多様な用途に拡大していると伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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