2026年3月1日、中国のポータルサイト・捜狐に「ウマ娘 プリティーダービー」の新キャラクターが炎上し、欧米のネットユーザーの間で物議を醸しているとした記事が掲載された。

記事は、「二次元界隈で再び『ポリティカル・コレクトネス(差別的・排他的な表現を避ける考え方)』という言葉が話題になっている。

今回その中心となったのは、まさか論争に巻き込まれるとは思われていなかったゲーム作品『ウマ娘 プリティーダービー』である」と紹介した。

その上で、「同作の5周年を記念し、米国の最高峰レース『アメリカ・ブリーダーズカップ』を舞台にした新たなシナリオが実装された。これに併せて複数の新規NPC(モブキャラクター)が追加されたが、一部のNPCは褐色肌やドレッドヘアなど、全体的に欧米的な雰囲気が強く、従来とは明らかに異なるキャラクターデザインに一部のプレイヤーが『ウマ娘』も多文化路線に進むのかと反応したのだ」と説明した。

記事は、「特にネット掲示板・Redditを中心とする欧米のコミュニティーでは、議論が二極化している。支持派は今回の更新を妥当と評価する。物語の舞台が米国である以上、多民族社会を反映したキャラクターが登場するのは自然な世界観の拡張であるという立場である。デザインも良く、これで同じような見た目ばかりではなくなったとの肯定的な声もある」と述べた。

一方で、「反対派の不安は、『ポリティカル・コレクトネス』が日本的二次元文化に入り込んできたのではないかという点だ。近年、欧米ゲーム業界における多様性重視の潮流がさまざまな作品に影響を与えてきたと考える彼らは『ウマ娘』のような典型的日本式の萌(も)え系作品まで美的基準が変化するのではないかと危惧しているのだ」と言及した。

また、「興味深いことに、日本側ではこの設定に対する反発はほとんどなく、むしろゲーム内の褐色肌ウマ娘を一覧で紹介されている。ただし、現時点でこれらのNPCは育成可能ではなく、主に対戦相手や背景的なキャラクターはとして登場するだけである」と言及した。

さらに、「この問題をもう少し深く見てみると、次のような対立構造が見えてくる。

欧米プレイヤーが懸念しているのは、自らが愛してきた『日本的スタイル』が外部の価値観によって変質することである。一方、日本のプレイヤーの姿勢はより単純である。公式が設定した以上、それは世界観の一部であるという受け止め方だ」とした。

そして、「これは文化的論理の衝突である。今回の『ウマ娘』をめぐる議論は、二次元作品は『本来の味』を保てるのかという古くからの問題を改めて浮き彫りにした。現実として、作品がグローバル化する以上、異なる文化背景と価値観を持つプレイヤー間で価値観の衝突が起きるのは避けられない」と指摘した。

その上で、「重要なのは、キャラクター設計が物語や舞台設定に基づく必然から生まれたものなのか、それとも流行や圧力に迎合して設定を変えているのかという点である。現段階では、今回の更新は米国という舞台設定に基づく自然な拡張と見るのが妥当であろう。今後本当に『欧米化』が進むのかどうかにこそ、プレイヤーの真の関心があるのである」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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