中国の農業の海外進出が「製品の輸出」から「トータルシステムの輸出」へと転換するのに伴い、海外で中国製農業機械の人気がますます高まっている。ブラジルでは中国製トラクターの運転を学ぶ女性が増えており、タイでは中国製ドローンが若者の農業生産への回帰を促す役割を果たしている。
ブラジル北東部のリオグランデ・ド・ノルテ州は小規模な家族経営の農家が多く、主にトウモロコシとソラマメを栽培している。アントニアさんの家はアポジという小さな村にある。村が保有する数十台の中国製農業機械は農家の間で持ち回りで使用されており、還暦間近のアントニアさんもトラクターで土を耕す作業を続ける。
ウビラタン・ソーサさんは農業機械の代理店を経営しており、2024年から中国製農業機械の販売を手がけるようになった。ソーサさんは「昨年以降、中国製トラクターの売り上げが急速に伸びている」と話す。
ブラジルの赤土の大地から、海を越え山を越えたタイの水田に目を移そう。プラーチーンブリー県では、操縦士が中国製ドローンを操作して農薬を散布する様子が見られる。ドローンは縦横に飛び回り、水田の病害虫予防対策をあっという間に完了させた。
さらにうれしいことに、中国製ドローンは若者の農業回帰を促している。最近ドローンを手に入れたというジェー・ルン・タンさんは、「有能な操縦士になりたい。普段はドローンを使って両親が自分たちの畑の世話をするのをサポートし、時間があるときは近所の農家の収入増加をサポートしたい」と抱負を語った。
25年の中国製農業機械輸出額は前年比32.3%増の674億1900万元(約1兆5170億円)に達した。
江蘇省常州市の農業機械メーカーでは、ラインオフしたトラクターが世界中のさまざまな国へと発送されるのを待っていた。同メーカーは製品の9割以上が輸出され、25年は輸出額が前年より20%近く増加した。
従来型の農業機械の輸出が増加したと同時に、中国の農業機械産業はソリューション一式やスマート設備へと急速に高度化しつつある。常州市のメーカーの工場では、膨化機(パフマシン)、粉砕機(グラインダー)、混合機(ミキサー)など、さまざまな種類の機械が急ピッチで製造されていた。このメーカーが輸出するのは機械だけではなく、総合的な飼料工場のソリューションも輸出し、設備の供給、設置、指導からアフターサービス、メンテナンスまでを含むトータルチェーンのサービスを提供する。
これと同時に、中国の農業用ドローンも世界進出を加速させている。オーストラリアの広大な農場からブラジルのブドウ農園まで、中国製ドローンが稼働する姿をどこでも見ることができる。中国製農業用ドローンは今や世界の100を超える国と地域へ販路を広げている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











