中東情勢が悪化する中、ドバイ港に停泊するクルーズ船内で足止めされた中国人観光客が現場の様子を語った。中国メディアの紅星新聞が4日に伝えた。
米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに中東情勢が緊迫する中、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ港では5000人余りを乗せたクルーズ船「MSCエウリビア」が足止めされている。乗船客には約200人の中国人観光客も含まれているという。
そのうちの一人、王(ワン)さんは「2月28日正午にドバイで乗船した。カタールのドーハやバーレーンなどを経由する8日間のクルーズ旅行になる予定だった」とし、「乗船して間もなく、戦争が始まったと聞いた。午後には船内アナウンスで今夜はドバイに停泊すると知らされた。それから今(3月3日)までずっと停泊している」と話した。
王さんは家族と共に現在も船内で足止めされているが、飲食などに問題はないという。また、クルーズ船が停泊している位置は攻撃が行われている地域から比較的離れているため、爆発の光などは見ていないというが、時折、戦闘機が飛行するごう音が聞こえてくるという。
別の乗客・李(リー)さんは、3月1日にドーハで下船する予定だった。「船内ではほぼ24時間、ビュッフェが途切れずに提供され、サービスは以前とまったく変わらない。毎日3回、船長が船内アナウンスで最新の状況を説明している。今は、みんなが帰国するための航空便の手配が行われており、私たちはそれを待っている状態」と語った。
李さんは、「空にミサイル・プルーム(ミサイルの跡)を見たことがあるが、船上から見たドバイの市街地には異常はない。ブルジュ・ハリファの毎晩のライトショーも見える」と説明。王さんは「初めての経験で確かに緊張したが、同時に好奇心も沸いた」と本音を漏らし、「早朝の甲板では乗船客が運動をする様子も見ることができる」と話したという。
王さんによると、船内では中国人らが自主的にグループチャットを作り、航空便の再開状況や帰国方法などについて情報交換を行っている。ただ、王さん自身は自分で動かず、中国大使館からの通知を待つとしている。
記事によると、MSCクルーズ社は「現在の中東情勢を踏まえ、クルーズの日程を中止して引き続きドバイ港に停泊する」とし、「乗客の安全を第一に現地の関係部門と連絡を取り合いながら対応を進めていく」としている。(翻訳・編集/北田)











