2026年3月8日、中国のポータルサイト・捜狐に「『葬送のフリーレン』の超硬いパンがネットミームの新たな主役に」とする記事が掲載された。

記事はまず、「『葬送のフリーレン』第2期の視聴者の多くは、第6話に登場したある名シーンに思わず笑ってしまったことだろう。第1期の高い評価をそのまま受け継いだ続編として、第2期もまた繊細なストーリー描写、細部まで行き届いた演出、そして優しく癒やしを感じさせる冒険の物語で、今期の新作アニメの中で上位の人気を安定して保っている。当初は、視聴者の話題の中心は物語の本筋の進行やキャラクターの成長に集まると思われていた。しかし、何の変哲もない一つのパンが予想外にも注目を集め、最近のアニメファン界隈で最も人気のあるネタ素材となった」と紹介した。

続けて、「第6話の中で、フリーレン、フェルン、シュタルクの3人は超硬い『ガチガチのパン』を手に入れる。最初はただの保存食だと思われていたが、一口かじった瞬間、3人全員が沈黙するという名シーンが生まれた。そのガチガチのパンをかむとカキッという鋭く硬い音が響き、画面越しでも歯がしみるような感覚を想像してしまうほどだ。数々の修羅場をくぐり抜けてきた3人の冒険者でさえ、たった1個のパンに苦戦し、顔をしかめてしまう。画面は一気にコミカルな雰囲気に包まれた」と言及した。

そして、「このパンが瞬く間に話題になると、同作のX(旧ツイッター)公式アカウントもその詳細な設定画を公開し、さらに視聴者の笑いを誘った。設定によると、このパンの特徴はとにかく硬いことにある。保存食として最適な乾パンのように設計されており、小型で持ち運びやすく、普通の収納袋でも6~7個ほど簡単に持ち運ぶことができるという。長旅をする冒険者にとって理想的な携帯食料だ。しかし、この実用性の代償として、味や食感は完全に犠牲になっている。そのまずさは冒険用の保存食の中でも地獄レベルと言えるほどだ」とした。

記事は、「第6話の放送後、このガチガチのパンはネット上で一気にミーム化し、多くの視聴者や原作ファンが『これはパンというより、軍用レーションや圧縮ビスケットの二次元版だ』と指摘した。いずれも長期保存、優れた携帯性、強い満腹感といった特徴が共通しており、同時に『食べられるが決しておいしくはない』という評価も一致しているからだ」と説明した。

さらに、「想像を膨らませたネットユーザーの中には、このパンは単なる保存食ではなく『フリーレン一行の対魔族用の隠し武器なのではないか』と冗談を言う者もいた。この硬さなら、かじるどころかレンガのように投げつけるだけでも魔族に物理的なダメージを与えられそうだ。中には『勇者が魔王を倒すのに剣はいらない。パンを2袋持っていけば十分だ』といった冗談まで飛び出した」とした。

一方で、「この一見すると単なるギャグのようなガチガチのパンこそが、『葬送のフリーレン』という作品の魅力をよく表しているともいえる。多くの冒険作品が華やかな旅路を描くのに対し、同作は冒険の中にある現実的な日常を丁寧に描いている。毎回豪華な食事があるわけではなく、生き延びるために仕方なくまずい保存食を食べることもある。常に快適な乗り物があるわけではなく、実際には野宿をしながら長距離を歩き続ける過酷な移動が多い」と強調した。

その上で、「こうした生活感あふれる細かな描写こそが、1000年にわたる冒険をより生き生きとしたものにし、強い没入感を生み出している。その結果、視聴者は笑いながらも、冒険者たちの日常の苦労に共感できるのだ。『葬送のフリーレン』第2期は現在も放送が続いている。今後も思わず笑ってしまう名シーンや心に響く細やかなエピソードが登場することだろう」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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