中国の2026年の政府活動報告には「スマートエージェント」「スマート経済の新形態」という二つの新語が初めて登場した。スマート経済を成長の最中にある熱帯雨林に例えるなら、スマートエージェントはその中で最も活力に満ちた「新種」といえる。

全国政協委員の周鴻禕(ジョウ・ホンウェイ)氏は、「スマートエージェントがタスクを実行する際、ステップの分解や試行錯誤を繰り返す必要があるため、Tokenの消費量はチャット形式の数百倍に達することもある」と、そのコスト構造を指摘する。

人工知能(AI)の世界における最小計量単位である「Token」は、今や国のAIの実力を測る重要な指標となりつつある。そしてこの指標において、中国のAIは逆転を果たした。

世界最大の大規模AIモデル用API集約プラットフォーム「Open Router」のデータによると、2月28日時点で同プラットフォーム内の上位10モデルのToken総消費量は28兆7000億を突破した。この中で、中国製モデルのシェアが初めて米国を上回り、単月ベースでのシェアも過半数に達した。

これは一時的な現象では決してない。記事出稿時点でも、Open Routerの月間ランキングでは中国製モデルが依然として首位にあり、トップ5のうち三つを中国勢が占めている。Mini Max、Kimi、Deep Seekが世界の開発者にとって優先的な選択肢となりつつある。

テクノロジー企業のAIシニアエンジニアの朱江涛(ジュウ・ジアンタオ)氏によると、一般の開発者は開発、テスト、オンラインのユーザー環境において、APIを頻繁かつ大量に呼び出す必要がある。API呼び出し量での逆転は中国製モデルに対する開発者の評価の高まりをある程度物語っている。

重要なのは、Open Routerのユーザーがほぼ海外居住者であり、米国の開発者が47.17%を占めている点だ。これは中国製モデルによる逆転が世界の開発者の実際の利用状況を反映したリアルな結果であることを意味している。

(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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