2026年3月9日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、12年前に消息不明となったマレーシア航空MH370便の新たな捜索が成果なく中止されたことを報じた。
記事は、2014年3月8日に乗員乗客239人を乗せたまま消息を絶ったMH370便について、米英の海洋探査会社オーシャン・インフィニティが昨年12月31日に開始した新たな捜索が当初予定の55日間を待たず1月23日に打ち切られたと伝えた。
また、マレーシア側が「天候と海のコンディションに阻まれた」と説明したと報じる一方で、中止の公表までに6週間を要したことを指摘した。
そして、遺族もメディア報道で初めて事実を知ったとし、母親が同便に搭乗していた中国人の姜輝(ジアン・フイ)さん(53)が、1月15日以降マレーシア当局から一切返信がないとAFP通信に証言したことを紹介。「家族に状況を知らせることは理解と共感を示す方法であり、一銭もかからない」と述べた上で、マレーシア政府の対応に「心底失望した」と語ったことを伝えた。
さらに、姜さんが捜索中止の理由について「天候の影響が数日なら理解できるが、丸1カ月というのは信じがたい」と指摘した上で、マレーシアが捜索参加チームを制限しているとの見方を示し、「中国には民間の資源やチーム、技術が豊富にあるが、すべてが不透明なため行動を起こせず、当局の承認も得られない」と主張したことを報じた。
記事は、遺族らが北京のマレーシア大使館を通じてアンワル・イブラヒム首相宛ての公開書簡を提出したことにも言及。遺族らが書簡を通じて当局の透明性の欠如を非難し、「私たちは多くを求めていない。ただ、見てもらい、耳を傾けてもらい、感情と尊厳を持つ人間として扱われることを望むだけだ」と訴えていることを伝えた。
このほか、この事故を巡る動きとして、25年12月に北京の裁判所がマレーシア航空に対し、法的に死亡宣告された乗客8人の遺族に1世帯当たり290万元(約6640万円)超の賠償を命じたと紹介した。(編集・翻訳/川尻)











