2026年3月12日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、国際エネルギー機関(IEA)が中東戦争によるホルムズ海峡の封鎖を「史上最悪の石油供給中断」と指摘したことを報じた。
記事は、IEAの月報の内容として、海峡封鎖と貯油施設の逼迫(ひっぱく)により湾岸諸国が石油総生産量を少なくとも日量1000万バレル削減せざるを得なくなり、世界の石油供給が約7.5%減少したと紹介した。
その上で、IEAがこの減産幅について、1973~75年の石油危機時の日量430万バレル、78~79年のイラン革命時の同560万バレル、2019年のサウジ石油施設攻撃時の同570万バレルをいずれも大幅に上回ると強調しているとする一方、「IEAは過去の危機を上回る具体的な理由については明言していない」とも報じた。
また、IEAのデータとして、イラク、カタール、クウェート、UAE、サウジアラビアの5カ国で供給減少が特に顕著だったことを紹介。IEA加盟国が緩和策として戦略備蓄から過去最大の4億バレルを放出する決定を下したことを伝えている。
記事は、この供給ショックを受け、IEAが2026年の石油過剰予測を日量約400万バレルから約240万バレルへ大幅に下方修正したことにも言及。米国やカナダ、ガイアナなど米州地域の増産が下支えになっているものの、供給余力は従来想定から大きく縮小したと分析した。(編集・翻訳/川尻)











