中国・湖北省武漢市の同済医院で、MRI検査の装置の中に男性が一晩閉じ込められる出来事があった。中国メディアの封面新聞が12日付で報じた。

記事によると、当事者の唐(タン)さんは2月25日夜に首の痛みのため一人で同病院を受診し、MRI検査を受けることになった。しばらく待った後に医師に呼び出され、2号検査室のMRI装置の上に横たわった。検査は通常通りに始まったが、唐さんは過去の検査と比べて検査時間が長いことに違和感を覚えた。そこで、医師に向かって大きな声で呼び掛けてみたが、返事はなかったという。

唐さんは自力で抜け出そうとも考えたが、装置がまだ作動している音がしていたため、体に何か影響があるのではと恐怖を感じて動くことができなかった。しばらく大きな声で呼び掛け、疲れると休むということを繰り返した。26日朝になり、検査室の外で物音が聞こえたため、唐さんは大声で助けを求めた。異変に気付いた清掃員が警備員を呼んでくれ、唐さんはようやく装置から出ることができた。

唐さんは「体を装置に固定されたまま、機械は一晩中動き続け、私はずっと助けを求め続けていた」と語った。実は、なかなか帰宅しない唐さんを心配して、妻が夜間に病院を訪れていた。その際に警察にも通報していたが、当直の警備員が受診記録を調べたところ、唐さんは26日午前0時10分にすでに検査を終えていたことになっていたという。

病院のその後の発表によると、担当した医師は唐さんを装置に固定して検査を開始した後、別の業務があったためにその場を離れた。

その際、システム上では検査を「完了」と記録し、同僚に唐さんがまだ検査中であることを伝えていた。しかし、引き継いだ同僚がそのことを忘れていたという。

記事によると、当該医師らはすでに停職処分となっており、病院もこの問題について特別会議を開いて是正措置を講じた。病院側は唐さんに謝罪したが、賠償などの問題について双方は合意に至らず。病院側は司法手続きによる解決を提案している。

中国のネットユーザーからは「機械の中で一晩とか…怖すぎる」「閉所恐怖症にとっては地獄だ」「どれだけ苦しいか、この2人の医師にも味わわせてやるべき」「MRIは本当につらい。閉所恐怖症じゃなくても息苦しい感じがする。あの大きな音も不快。一晩閉じ込められるなんてもはや医療事故だ」「MRIの中に患者を残したまま忘れるとか、そんなことあり得るのか?」「こういう検査って普通、1人の医師が最後まで担当するものじゃないの?」「病院も誠意がない。患者が納得する賠償を自ら提案すべきなのに、被害者側に『訴えろ』と言うなんて」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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