中国のコーヒーチェーン大手、瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)が、ペットボトル入りコーヒー市場に参入する見通しです。店舗で提供するコーヒーを中心に急成長してきた同社が、新たな収益源の確保を狙います。

ビジネスモデルとしては、こうした商品を展開するスターバックスの戦略に近い形となります。

中国のSNSでは最近、ラッキンコーヒーのロゴカラーである青を基調とした300ミリリットルのペットボトルコーヒー3種類の画像が拡散しました。上海の代理店関係者によると、販売チャネルはコンビニエンスストアや個人商店などが想定されており、上海や貴州、東北地域などで展開される計画です。市場では希望小売価格が9.9元(約230円)前後になるとの観測もありますが、正式な価格は公表されていません。

中国の缶・ペットボトルコーヒー市場はすでに一定の規模を持っています。調査会社のデータによると、2025年の市場規模は77億8000万元(約1800億円)で、2030年には83億7800万元(約1940億円)まで拡大すると予測されています。ただし年平均成長率は1.5%と緩やかです。現在の主要ブランドはネスレ、スターバックス、東鵬大咖、コスタコーヒーなどで、ネスレが市場の約半分を占めています。

それでも新規参入の余地は残っています。ラッキンコーヒーは2025会計年度末時点で店舗数が3万店を超えました。巨大な顧客基盤とブランド認知を背景に、店舗で築いたブランドイメージをペットボトル商品へ拡張できる点が強みとされています。

同社の2025年業績は売上高が前年比43%増の492億8800万元(約1兆1400億円)、純利益は36億元(約830億円)と成長を維持しました。

一方、コーヒー業界では価格競争やデリバリー市場での競争が激化しており、利益率の低下も課題となっています。こうした状況の中、ペットボトルコーヒーは価格競争の影響を受けにくい新たな収益源となる可能性があります。(提供/CGTN Japanese)

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