中国科学院紫金山天文台から得た情報によると、同天文台天体化学チームが主導して月隕石(いんせき)2個について詳細な研究を実施し、30億年前の月のマグマ補給事情を初めて明らかにし、月の後期熱進化の歴史を理解するために重要な証拠を提供したとのことです。

研究チームは走査型電子顕微鏡や電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)などの分析技術を利用して、2021年に発見された2個の月隕石について詳しい研究を実施しました。

研究の結果、これらの月隕石は岩相構造や鉱物成分、地球化学的特徴、結晶年齢において高度に一致しており、双方ともにマグネシウムに富む岩質と鉄に富む岩質から構成される独特の岩性二分性を示しています。研究チームは、この珍しい岩性二分性はマグマの補給作用により形成されたものだと考えています。

一連の研究結果によると、月は長期にわたる緩やかな冷却過程を経て、次第に「生命力」を失ったものの、約30億年前の「生命」の後期においても、その内部には依然として動的なマグマシステムが維持されていた可能性があり、マグマの補給、混合などの複雑な活動過程が存在していたとのことです。月の「中年期」から「晩年」にかけてのマグマの進化が、従来想定されていたよりもはるかに複雑で長いことが明らかになりました。(提供/CGTN Japanese)

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