甘粛省蘭州市では若いロボット訓練士らが人型ロボットを訓練している。ロボットが蘭州の方言を話せるようレクチャーしたり、敦煌舞踊の定番のポーズで伝統楽器・琵琶を演奏できるようレクチャーしたりして、本来なら冷ややかなイメージのロボットに生き生きとした「甘粛省魂」を注入している。

甘粛人型ロボットイノベーションセンターの訓練士・康小龍(カン・シャオロン)さん(30)は、「まるで子供に教えるようなもの。1年前にこの新しい競争の場に転職し、ロボットの動きをより人間に近くするほか、『甘粛省らしさ』を鮮明にするという明確な目標を定めた」と話す。

イノベーションセンターの岳森旺(ユエ・センワン)プロダクトマネージャーによると、「ロボットがもっと親しみやすい存在になるように、蘭州方言の音声訓練を施している。今後はチベット語を使って対話できるよう訓練して、ロボットが甘南チベット族自治州などの人々とも交流できるにする計画。また、敦煌文化をロボットの特技に取り入れるというのも特に重要。ダンスの振り付けから壁画の修復のシミュレーション、デモンストレーションに至るまで、ハイテク製品がシルクロードの情緒を醸し出すことを目標としている」と話す。

ロボットが方言を話し、歌を歌い、ダンスを踊れるように訓練するには、どれくらい時間がかかるのだろうか?「00後(2000年以降生まれ)」の訓練士・張超瑋(ジャン・チャオウェイ)さんは、「速くて4~5日、長くて半月以上かかる」と説明する。

人型ロボットが蘭州の方言を話し、敦煌舞踊を踊れるように訓練―中国

訓練の過程は、ヒューマンコンピュータインタラクションの「すり合わせ」の過程でもある。訓練士の王浩浩(ワン・ハオハオ)さん(40)は知識のストックが喫緊の課題であるとしみじみと感じており、「機械や電子、ソフトウェア、大規模AIモデルなどが関係している。私たちは毎日、退勤後もトレーニングを通して、新しい知識を補充しなければならないほど。ロボットの訓練は子育てに似ている。まず基礎となる普通話(標準中国語)と英語による音声対話能力をレクチャーし、大規模なマルチソースのオーディオデータを与えることで、ロボットが遠隔で自律学習を行い、多言語の音声による対話能力を継続的に強化できるようにしている」と説明する。

敦煌の壁画修復のプラン調整から、ロボットが蘭州市の中山橋において人間と一緒に踊れるようにすることに至るまで、ロボット訓練士はデータや調整、テストを通して、AIと地域文化のコラボレーションを演出している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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