オープンソースの自律型人工知能(AI)エージェント「Open Claw」が今、中国で注目を集めている。アイコンが赤いザリガニのようなデザインであることから、Open Clawを訓練することは「ザリガニ飼育」と呼ばれている。
杭州市余杭区にある良渚数棲湾AI+産業コミュニティーで最初にOpen Clawを導入して「ザリガニ飼育」をした1人で、OPCで杭州玄米科技を創業し、最高技術責任者(CTO)も務める王文沛(ワン・ウェンペイ)さんはOpen Clawのメリットをすでに享受している。
王さんは、「当社の業務はクラウド企業に一体化した運営サービスを提供することで、今年はAIエージェントを開発し、サーバー診断など汎用性のある問題を自動的に解決することを計画していた。しかし、自社開発ではなく既存エージェントのOpen Clawを活用することで、わずか数時間で人間の1週間分の仕事を終えることができるようになった」と話した。
前後の文脈からニーズを読み取り、答えを出す大規模AIモデルと異なり、Open Clawは自然言語の対話を通じ、即座に解決策を導き出し、「実行の成果」までを自ら作り上げる。これにより、AIは受け身の実行者から主体的な参加者に変わり、さらには24時間稼働する管理者に変わった。
その背景として切り離せないのが、Open Clawに自由度の高い権限が与えられている点だ。そしてまさに自由度の高い権限が与えられているために、Open Clawのセキュリティーリスクが各方面の注目を集め続けている。中国工業・情報化部サイバーセキュリティー脅威・情報漏洩情報共有プラットフォームがこのほど、Open Clawのセキュリティーリスク予防に関する提言を行った。
良渚数棲湾AI+産業コミュニティでは、Open Clawは起業家が「事業展開」するための新たな道も切り開いている。
大学で金融工学を専攻した00後(2000年代生まれ)の陳壬瀚(チェン・レンハン)さんは少し前、Open Clawの力を借りて副業を始めた。
同コミュニティーの運営を担当する安然(アン・ラン)さんは、「私たちのコミュニティーではOpen Clawの普及率が100%に達している。コミュニティーではこのほど、『第2回Open Claw交流パーティー』という交流会を開催した。起業家を招待して『飼育』後のOpen Clawを『連れてきて』もらい、安全性の境界、技術のレッドライン、権限開放とデータ保護の間でどうやってバランスを取るかを話し合った」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











