中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)はこのほど、エンボディドインテリジェンス分野において世界最大規模となるデータ収集センターを構築すると発表しました。ロボットの産業化が加速する中で、実環境データ不足という課題を解消し、関連産業の発展をけん引する狙いです。
現在、ロボット分野では運動制御を担う「小脳」の技術進歩が続いていますが、意思決定を担う「大脳」に当たるエンボディドインテリジェンス大規模モデルは、実際のシーンに基づくデータが不足しているため、産業応用が限定的となっています。こうした状況を踏まえ、同社は自社の多様な事業基盤を活用し、実環境のデータ収集を強化します。
同社はすでに業界をリードするロボットデータ収集センターを構築しており、物流倉庫や工場、医療、家庭サービス、都市運営といった複数の領域をカバーし、視覚や触覚、空間的な動きなど多角的なデータを収集・蓄積しています。さらに、「収集・ラベリング・訓練・検証」を一体化したデータ処理体制を構築しています。
同社はまた、新センター構想の一環として、社内外から最大数十万人規模の人員を動員し、家庭やオフィス、店舗、飲食、医療、公共サービスなど幅広い現場でデータ収集を実施します。すべてのデータは関連法規に基づき適切に取り扱うとしています。
計画では、1年以内に500万時間、2年以内に1000万時間以上の実環境データを蓄積し、さらにロボット本体のデータも100万時間規模で収集する見通しです。これにより、同社は世界最大のエンボディドインテリジェンスデータ企業を目指し、ロボットが「見る」「動く」だけでなく「理解する」能力の高度化を支援するとしています。(提供/CGTN Japanese)











