中国科学院院士(アカデミー会員)である同院分子植物科学卓越革新センターの韓斌主任が率いるチームと同院の王佳偉研究員チームは、長年にわたる研究を経て、野生イネの多年生という生育特性を決定づける重要な遺伝子EBT1のクローンに初めて成功しました。多年生のイネが栽培作物化の過程で一年生に進化した理由も解明され、その成果は3月20日に国際学術誌「サイエンス」の表紙論文として掲載されました。

同研究チームは特定の形質に関わる原因遺伝子をゲノム上の位置情報を頼りに突き止めて分離する精密なマップベースクローニング技術を用いて、多年生という生育特性を決定づける重要な遺伝子のクローニング(目的の遺伝子を特定して複製可能にすること)に成功し、同遺伝子をEBT1と命名しました。さらに、EBT1とイネの2つの既知の匍匐性遺伝子(野生種のイネに多くみられる茎が直立せずに地面を這って広がる性質をもたらす遺伝子)を組み合わせることで、野生イネに近い形質を再現した「野生イネ様」の個体創出に成功しました。このイネは強い無性生殖能力を持ち、海南島の耕作地環境で少なくとも2年間生存できることが確認されました。(提供/CGTN Japanese)

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