2026年3月26日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは独経済週刊誌ヴィルトシャフツ・ヴォッヘと独紙ターゲスシュピーゲルの分析を紹介し、イラン戦争で中国が戦略的・経済的に「最終的な勝者」になる可能性があると報じた。
記事はヴィルトシャフツ・ヴォッヘの論評として、中国がイラン危機に軍事介入しないことを逆手に取り、米国を「暴力を常態化させ不安定をまき散らす国」と描く一方、自らを「抑制的で安定を求める責任ある大国」として対比させるイメージ戦略を展開していると紹介した。
そして、中国の外交辞令が事態の突破口にはならないものの、米国の混乱した戦争計画やトランプ氏の発言と対照的に、大国としてのイメージ形成に寄与しているとの見方を示したことを伝えた。
また、米国の軍事的リソースが中東に拘束されることで他地域に空白が生じる点にも言及。弱体化したイランが中国への依存を強め、戦後には湾岸諸国が貿易面で中国にさらに傾斜する可能性があるとの分析を紹介した。
記事はその上で、ターゲスシュピーゲルの分析として、世界最大の石油輸入国である中国がホルムズ海峡封鎖下でも高い耐性を示している背景を解説。25年の統計でロシア18%、サウジアラビア14%、イラン・イラク各11%と中国の石油供給源が高度に分散されているほか、制裁下のイランやロシア、ベネズエラから「影の艦隊」を通じて格安で原油を調達する仕組みを構築してきたことが危機への抗圧力の源泉になっていると伝えた。
一方で、輸出主導型の中国にとって原油高の長期化は成長鈍化のリスクであり、すでに経済成長予測の下方修正が始まっていると指摘。中国が「勝者」になれるかどうかは、戦争の継続期間と世界経済への影響次第との見方を示したことを報じた。(編集・翻訳/川尻)











