中国国家自然科学基金委員会は3月25日、2025年度の「中国科学十大進展」を発表しました。600件以上の基礎研究の中から、2回にわたる投票と審査を経て、月探査機「嫦娥6号」の月サンプル分析で月の裏側の進化史と巨大衝突効果が初めて明らかにされたこと、革新的な手法による大規模な柔軟超平ダイヤモンド薄膜の製造など、10項目の成果が選ばれました。

これら10項目の科学進展の成果は下記の通りです。

月探査機「嫦娥6号」の月サンプル分析で月の裏側の進化史と巨大衝突効果の解明。

革新的な手法による柔軟超平ダイヤモンド薄膜の大規模製造の実現。

制御可能な核融合反応を起こすために必要な「1億度レベルの超高温プラズマ」を装置内で安定して維持することに成功。

セラミド受容体および菌源調節物質の発見と心血管や代謝疾患における役割の解明。

遺伝子編集したブタの肝臓の人体移植に成功し、異種移植の壁を突破。

炎症性老化のメカニズム解明と多次元的な標的介入の実現。

深海海溝最深部での豊かな化学合成生物群集の発見。

全機能を備えた二次元半導体/シリコン基板ハイブリッド構造の異種集積フラッシュメモリチップの開発。

溶融塩炉を用いたトリウム・ウラン核燃料変換の実現。

界面制御の新手法による航空宇宙利用向けの高性能柔性積層太陽電池の開発。

2025年度「中国科学十大進展」の選定活動は中国国家自然科学基金委員会が主催し、600件以上の基礎研究から関連分野の専門家約15人により30件の候補が選出されます。

その後、3000人余りの専門家が30件の候補についてネット上で実名投票を行い、10件が選ばれた後、最終的に中国国家自然科学基金委員会諮問委員会の審議を経て決定されます。(提供/CGTN Japanese)

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