中国のトレンド玩具大手、泡泡瑪特(ポップマート)は3月25日、2025年業績発表会において、小型家電事業に参入し、4月に製品を正式発売すると発表しました。テーマパークや飲食事業に続く生活消費分野への拡張として注目されています。

同社はすでに2025年中頃から家電関連人材の採用を進めており、さらに同年8月には事業範囲に家電販売を追加するなど、準備を進めてきました。新製品はLABUBU(ラブブ)やMOLLY(モリー)といった人気IPを取り入れ、デザイン性と実用性を両立させた小型家電として、主に若年層をターゲットに展開します。製品は大手電子商取引(EC)サイトで販売される予定です。

生産はOEM方式を採用し、中国の成熟したサプライチェーンを活用します。中でも有力な委託先とされるのが新宝電器で、電気ケトルやコーヒーメーカーなど複数製品の製造を担うとみられています。

小型家電市場は現在、成長鈍化や競争激化といった転換期にあります。従来の価格競争から、品質やデザイン、ユーザー価値を重視する方向へとシフトが進んでいます。こうした中、機能性やコストパフォーマンスを軸とするブランドとは異なり、ポップマートはIPとファン経済を強みに差別化を図ります。

背景には、主力のブラインドボックス市場の成長鈍化があります。IP価値を日常消費へと広げることで、新たな収益源を確保する狙いです。小型家電は日常生活との接点が多く、IPを生活シーンへ浸透させる媒体として適していると判断したとみられています。

一方で、家電業界は品質管理やアフターサービス体制の構築などの面で課題が多く、単なるブランド力だけでは成功が保証されるわけではないとの指摘もあります。

新規参入の成否は、市場での評価に委ねられます。(提供/CGTN Japanese)

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