2026年3月27日、中国メディアの観察者網は、オーストラリアの新車市場で2月に中国製自動車の販売台数が初めて日本を上回り、1998年から28年間にわたり続いてきた日本の独占状態が打破されたことを報じた。

記事は、中国の自動車産業がわずか10年という短期間でオーストラリア市場における最大の輸入車供給源へと急成長を遂げたと紹介。

2月の販売統計において、中国製の販売台数は2万2362台に達し、日本の2万1671台やタイの1万9493台、韓国の1万1913台を抑えて初めて単月首位を獲得したと伝えた。

そして、日韓メーカーの強い勢力に加えて、タイ産ピックアップトラックが世界的な製造・輸出拠点を構えるオーストラリア市場で、中国ブランドが約4分の1のシェアを握るまでに成長した意義を強調した。

また、ブランド別の動向ではトヨタ自動車がシェア15.0%で依然として首位を維持しているものの、中国勢の追い上げが鮮明になっていると指摘。BYDがシェア5.8%で6位に入ったほか、長城汽車、奇瑞汽車、名爵(MG)の計4ブランドが販売トップ10にランクインし、日本車が築いてきた牙城を崩しつつあると報じた。

記事は、オーストラリアに自国の自動車製造業が存在せず、貿易保護的な壁が立ちにくい開放的な市場環境が、中国メーカーにとって大きな魅力になっていると解説した。

さらに、シドニーやメルボルンなどの主要都市を擁する各州が2030年までに新車販売の50%を電気自動車(EV)にする目標を掲げ、手厚い購入補助金やインフラ整備を推進している背景にも言及。現地の自動車販売店協会が、EVを主力とする中国ブランドの市場シェアがコロナ禍前の2%未満から、2035年には40%以上に達するとの予測を示したことを伝えた。

記事はこのほか、中東情勢の緊迫化に伴う燃料価格の高騰も消費者のEVシフトをさらに加速させているとし「中国勢がこの歴史的転換期の最大の勝者になりつつある」と評した。(編集・翻訳/川尻)

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