調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)が325日に発表した報告書によると、2025年の世界スマートグラス市場の出荷台数は前年比44.2%増の1477.3万台に達した。うち、中国市場の出荷台数は同87.1%増の246.0万台を記録した。

光学技術の進歩、AI(人工知能)の段階的な導入、ユーザーの受容度向上といった要因が重なり、市場は初期段階から本格的な成長段階へと移行している。証券日報が伝えた。

スマートグラス市場が活況を呈し、ファーウェイ(華為)やシャオミ(小米)といった国内のテクノロジー大手のみならず、理想などの自動車ブランドまでもが相次いで自社製品を投入した。同時に、中国のメーカーは海外進出の歩みも加速させており、シャオミやRokidなどのブランドが複数の海外地域で販路を拡大している。

中国スマートグラス市場は25年に顕著な成長を見せ、中国メーカーの出荷台数が世界市場の23.3%を占めた。26年に入ってもその勢いは衰えていない。国家統計局によると、26年1~2月のネット商品・サービス小売額は9.2%増加し、ビジネス向けビッグデータ重点モニタリングプラットフォームにおけるスマート製品の伸びが顕著となった。中でもスマートグラスのネット小売額は前年同期比183.5%増を記録した。

業界関係者は製品の軽量化とAIの導入がスマートグラス普及の原動力になったとしている。主流の製品重量はおおむね40~50グラムの範囲に収まっており、装着感は従来の眼鏡に近づいている。また、AIの導入もほぼ一般化しており、25年に中国市場で販売された製品のうち、大規模言語モデル(LLM)の音声アシスタントに対応した割合は50.5%に達した。主要メーカーの製品にはLLM機能が標準的に組み込まれており、対話型インタラクションにおけるAIのカバーはほぼ完了している。

深セン華道研究コンサルティングのパートナー・王志球(ワン・ジーチウ)氏は、「スマートグラスがより大規模に普及するためには、まずバッテリー駆動時間と装着の快適性のバランスを改善しなければならない。同時に、光学ディスプレー技術の透明度などで質的な飛躍を実現し、視覚的な疲労を生じさせないことが、ユーザーを長期的に定着させる鍵となる。さらに中核的な課題は、高度な空間コンピューティングやオフィス実務での協調作業といったアプリエコシステムの不足にある。これらの制約要因を解決してこそ、スマートグラスはより多くの一般の人々の生活に浸透していくだろう」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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