台湾メディアの三立新聞によると、「日本旅行の達人」として知られる林氏璧さんが、自分がかつて「東京の知られざる花見スポット」と紹介した場所が、今では大勢の人が押しかけて地元住民が迷惑していると紹介した。林さんは「今は、行くのをやめよう」と呼び掛けた。

林さんが取り上げたのは東京・中目黒の目黒川にかかる別所橋付近だ。桜の名所として知られるようになったが、今年から「滞留禁止」や「一方通行」と書かれた幕が設置された。林さんによると、このことについてSNSで議論が発生し、品格がなく悪意を感じるとの投稿があった一方で、地元住民からは、「ほぼ毎年騒音、混雑、ごみ問題に苦しめられている」「橋の上は常に人で埋め尽くされ歩いて通り抜けられず、夜間には酒を飲んでたむろする人がいる」などと、ひどく迷惑しているとの投稿が相次いだ。

林さんはかつて、文を書いてこの場所を紹介したことがある。当時は知る人も少なかったので、文章の見出しは「東京の知られざる花見スポット」とした。その時には、まさか人気がこれほど出るとは思わなかった。林さんは、今では状況が全く違ってしまったとして「かつて早朝に見た、ほとんど人がいない目黒川の桜の絶景は、もう戻ってこないだろう」と嘆いた。

今ではオーバーツーリズム、かつての「東京の知られざる花見の名所」―台湾メディア
目黒川

林さんは、地元住民にとって桜の季節は「悪夢」になってしまったとして、「皆さんは数年間、目黒川を放っておいてあげていただきたい。行くのはやめよう。他に行くべき場所はたくさんありますし」と呼び掛けた。林さんはさらに、「この場所では桜の大規模な剪定(せんてい)が行われたので、桜の木が成長して元に戻るまでには時間が必要です」と紹介した。

林さんの投稿に対しては「去年に行ったが以前には及ばないと感じました。

本当に人が多すぎる」といった、現地はオーバーツーリズム状態になっているとする投稿が相次いだ。また、「滞留禁止」などの措置についても、「どの規則の背後にも物語があると言わざるを得ない」と、やむを得ないとする意見が寄せられた。(翻訳・編集/如月隼人)

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