2026年3月29日、中国メディア・第一財経は、中国自動車業界の利益率が2026年1~2月に2.9%まで落ち込み、過去最低水準を更新したと報じた。

記事は、中国車の世界シェアが25年に35.4%に達し、新車販売台数で初めて日本メーカーを抜いて世界首位に立ったと紹介。

しかしその裏で、激しい価格競争により利益が圧迫され続けていると指摘した。

そして、1~2月の売上高が前年同期比0.9%減の1兆4824億元(約31兆円)となったほか、営業コストも同0.2%増加したため、利益総額は435億元(約1兆円)にとどまったとした。

その上で、激しい価格競争が起きている状況に対して政府が本格的な介入に乗り出したことに言及。昨年3月の政府活動報告で初めて「内巻(過当競争)の是正」が掲げられると、12月には価格行為のコンプライアンスガイドライン案を公表、今年2月に正式施行したと伝えた。

また、3月には工業情報化部など3部門が新エネルギー車メーカーとの座談会を開催し、過度な価格競争の是正を促したと報じている。

記事は一方で、中国の自動車業界において、利益を削りながらも研究開発への投資が続いていることを紹介。昨年にはBYDが600億元(約1兆4000億円)超、吉利汽車は200億元(約4600億円)超を投じたことを伝えた。

さらに、3月に入って複数のメーカーが販売価格を引き上げるなど、業界が「価格競争」から「価値競争」へとシフトしつつあり、低価格の消耗戦から脱却する兆しが見え始めていること、1~2月の輸出台数が前年同期比48.4%増の135万2000台となったことをポジティブな兆しとして取り上げた。(編集・翻訳/川尻)

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