2026年3月27日、中国のポータルサイト・捜狐に「『【推しの子】』ファイナルシーズン制作決定、視聴者が求めているものはすでに結末ではない」と題した記事が掲載された。

記事はまず、「3月26日、アニメ『【推しの子】』は第3期第35話の放送直後、ほとんど余韻を与える間もなく重大発表を投じた。

第4期、すなわちファイナルシーズンの制作決定である。23年の放送開始以来、同作は単なる人気アニメの枠には収まらない存在であった。アイドル、芸能界、世論操作、ファン心理、資本の動き、こうした題材はアニメでは珍しいが、同作はそれらを取り上げ、しかも鋭く描き切った」と紹介した。

続けて、「とりわけ星野アイの導入部は、ほぼ伝説的とも言える完成度であった。そして星野アクアの復讐劇が作品全体に明確な推進力を与え、3シーズンにわたり高い人気を維持した大きな要因となった。しかし物語が進むにつれ、ある問題が徐々に浮かび上がってきた。この復讐の物語は、本当に収拾がつくのかという点である」と言及した。

記事は、「多くの人は同作の論争は後半になってから激化したと考えがちだが、実際はそうではない。中盤の時点ですでに違和感は生じていた。物語は複雑化し、人間関係は密になっていく一方で、核心となる展開の進行は鈍化していった。アクアは真相に迫ろうとするが、そのたびに遠回りしているかのように見えた。ルビーの成長物語も本来はもう一つの軸となり得たはずだが、次第に主軸に飲み込まれていった」と指摘した。

さらに、「当初もっとも鋭さを持っていた芸能界への現実的な風刺という軸も、後半に入るにつれて次第に弱まっていった。代わりに増えていったのは、感情のもつれや(犯人の)正体に関する謎、やや作為的にも見えるドラマ的衝突である。これらの問題は、連載当時からすでに何度も議論されてきたものである」と説明した。

また、「本来、アニメのファイナルシーズンとは物語をきちんと完結させることに意義がある。しかし『【推しの子】』の場合は明らかに事情が異なる。現在、視聴者がファイナルシーズンに期待しているのは『原作の忠実な再現』ではなく『改変があるかどうか』である。各種SNSでも『アニメではテンポを改善してほしい』『一部の展開は少し変えられないのか』『結末は原作通りにしないでほしい』のような声が数多く見られる」と述べた。

その上で、「同作がここまで歩んできた道のりは、決して平坦ではなかった。序盤の社会現象的ヒットから、中盤の安定した展開、そして後半の絶え間ない論争に至るまで、一つの作品がたどり得るほぼすべての段階を経験してきた。序盤で神格化されながらも、終盤で評価が割れる作品。そしてその行く末を決定づけるのが、ファイナルシーズンとなるのだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

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