2026年4月2日、香港メディア・香港01は、中国・重慶市で農業用ドローンを使って人をつり上げ山の上まで運ぶという違法行為が発覚し、メーカーや警察からペナルティーを受けたと報じた。

記事は、重慶市の柑橘園に勤める男性が、作業後の疲労から山道を歩いて戻るのを面倒がる地上作業員を手元の農業用ドローンでつり上げ、山の上へ運んだと紹介。高度は地上10メートル以上に達しており、このドローンのメーカーであるDJIが定期巡回中に動画を発見して発覚したと伝えた。

その上で、DJI傘下の訓練機関が男性の操縦資格を取り消し、1年間の飛行および再受験を禁止する処分を決定したことを紹介している。

記事は、農業用ドローンの操縦がメーカーによって禁止されるのは業界初の事例であり、DJIが「人をつり上げる行為は極めて悪質で、本人だけでなく公共の安全をも脅かす」と厳しく警告したほか、地元警察も捜査に乗り出して警告と罰金の処分を科したと伝えた。

中国メディアの報道によると、中国では農業用ドローンの保有量が20万機を超え、2024年の作業面積は延べ26億ムー(約1億7300万ヘクタール)に達するなど、農業分野でのドローン活用が急速に拡大している。用途も従来の農薬散布から肥料散布、播種、さらには農産物のつり下げ輸送にまで広がっており、普及が進む一方で安全管理の徹底が課題となっている。(編集・翻訳/川尻)

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