中国でモバイルバッテリーの安全性を大幅に引き上げる新たな国家規格が導入されます。関係者によると、中国初となる強制性国家標準「モバイル電源安全技術規範」が2026年3月31日に正式公布され、2027年4月1日から施行される予定です。
現時点で関連する実施細則は公表されていないものの、すでに新能源科技(アンプレックス・テクノロジー、ATL)や力神電池、比亜迪(BYD)など電池セルメーカー28社と、チップやBMS(電池管理システム)関連企業5社が事前テストを通過したとされています。
今回の新規格は、長年業界の課題となってきた容量の虚偽表示や低品質電池、事故の多発に対応するものです。技術面では複数の厳格な要件が盛り込まれています。具体的には、電池セルに対して針刺し試験を義務付け、貫通しても発火・爆発しないことを求めるほか、高温環境での安全性試験についても、温度や試験時間の条件が一段と厳しくなります。さらに、製品全体に対する落下や圧迫試験を新たに導入し、安全使用年限の明示や過電流・ショート保護機能の整備も義務化されます。
同規範の施行後、業界全体のコストは20~30%程度上昇すると予想されています。質の低い生産能力の淘汰(とうた)が加速し、市場は大手ブランドや高品質製品への集中が進むとみられます。(提供/CGTN Japanese)











