中国科学院大学人文学院考古学・人類学部の研究チームが4月2日に明らかにしたところによると、研究チームは中国東部の安徽省淮南市にある戦国時代(紀元前475~前221年)の武王墩1号墓から出土した21点の青銅鼎の内部にある堆積物と環境対照土壌サンプルを先進的な技術を利用して分析した結果、4点から龍涎香(りゅうぜんこう)の特徴を示す化学成分を検出し、世界で最古の龍涎香使用に関する分子レベルの証拠を発見したとのことです。
龍涎香はマッコウクジラの腸内に発生する結石で、芳香があるため香料に用いられ、中国の伝統ある貴重な香料の中でも独特な生成メカニズムと希少性のため、古代から注目されてきました。
研究チームはまず紀元前3世紀末のものとされる武王墩1号墓の東1号室から出土したふた付き青銅鼎21点に対して試料採取を実施しました。内部に付着した堆積物には、容器にもともと入っていた物質の有機成分が保存されている可能性があります。研究チームは環境などによる影響を取り除いた後、4点の青銅鼎にある残留物の中から、龍涎香の重要なバイオマーカーとされるアンブレインを検出したほか、コプロスタノールやエピコプロスタノールなど龍涎香の既知の構成成分を確認しました。研究チームは対照サンプルと文献に記載された死蝋サンプル(脂肪由来の蝋状物質)のデータと比較することで、これらの化合物が環境汚染やマッコウクジラ以外の起源に由来する可能性を排除しました。(提供/CGTN Japanese)











