中国メディアの第一財経は4日、サッカーのワールドカップ(W杯)がまだ開幕していない段階で、中国の業者に注文が殺到していると報じた。

W杯の北中米大会は今年6月11日に開幕する。

先日には出場全48チームが出そろい、大会ムードも一層高まっている。記事は、「中国のグッズなどの製造業者は最も早くW杯に関わり始めた一群だ。すでに昨年の予選の段階で、注文が殺到する状況が起きていた」とし、「業者は本大会開幕後に第2の注文ラッシュが訪れると見込んでおり、その数カ月前から準備を進めている」と伝えた。

記事によると、広東省のサッカー関連商品の製造・販売業者の陳寧(チェン・ニン)さんは、10年にわたりユニフォームや関連グッズの製造を手がけてきた。普段は欧米からの注文が中心だが、W杯の時期になると顧客構成が変化する。前回カタール大会ではアジアからの注文が増加し、今回の北中米大会ではアメリカ大陸からの需要が増えているそうだ。

関連商品の販売期間は約1年に及ぶ。陳さんは昨年5月から受注を開始し、同年10月に第1波のピークを迎えた。当時は工場が半月にわたり深夜まで稼働するほどの忙しさだった。第2波は今月末から始まり、6月にピークを迎える見込み。これに備えて1月から新商品を投入し、すでにいくつものヒット商品を生み出した。ブラジルなど各国の特徴を取り入れたデザインが好評で、売上は想定を10~20%上回っているという。

今大会では、オンライン販売が前回比約50%増、オフラインも約30%増と見込まれ、関連グッズの生産量は15万点に達する見通しだ。専門家は、大会の進行に伴い追加注文が急増し、決勝前後にピークを迎えると予測する。中国の販売業者は、迅速で柔軟な供給体制とデジタルマーケティング力を強みに、こうした需要を取り込んでいるという。

また、浙江省義烏の関連グッズ製造業者の陳顕春(チェン・シエンチュン)さんによると、大型で空輸コストの高い商品は昨年中に注文が入り、年末前に出荷が集中したため、現在は受注が落ち着いている。一方、キーホルダーやバッジ、マグネットといった小型で輸送しやすいグッズは現在も断続的に注文が入っている。特に優勝トロフィーをモチーフにした商品が人気で、大会開幕時には再び需要の山が来ると見込んでいる。

W杯開幕前から中国の業者に注文殺到、AI活用もスタンダードに―中国メディア
義烏のW杯関連商品の売店

記事は、「中国製品は価格だけでなく品質や納期、商品提案力といった総合力が評価されており、競争力が高い」としたほか、「近年はAIの活用が進み、商品デザインや市場調査、顧客対応の効率が向上している。画像生成や翻訳なども含め、業界ではAI導入が一般化しており、競争力維持に不可欠な要素となっている」と伝えた。(翻訳・編集/北田)

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