中国の人型ロボット大手のUBテック・ロボティクス(優必選科技)はこのほど、エンボディドインテリジェンス分野の首席科学者を世界から公募し、年俸1500万元(約3億5000万円)以上、最高1億2400万元(約28億7000万円)という破格の待遇を提示しました。国内ロボット業界の報酬水準を塗り替えるだけでなく、米オープンAIやメタなど海外大手と同等の水準に並んだ形です。
募集ポストは国籍や年齢、性別を問わず、同社の技術戦略を統括する中核人材として位置付けられています。視覚・言語・動作を統合するモデルやロボット基盤モデル、精密操作技術などの研究を主導し、研究成果の実用化を加速させる役割を担います。人型ロボットの活用領域を製造業から商業サービス、家庭向けへと拡大する狙いです。
同時に、強化学習アルゴリズムやハードウエア開発など数十の関連職種も募集し、技術人材の層を厚くする方針です。福利厚生も充実させ、柔軟な働き方や住宅支援などを通じて人材確保を図ります。
2012年創業の同社は人工知能(AI)と人型ロボット開発を主力とし、2023年に香港市場へ上場しました。2025年は売上高が前年比53%増の約20億元(約464億円)と急成長し、資金面でも人材投資を支える余力があります。
今回の高額報酬は、技術競争の激化を背景とした戦略的判断とみられます。エンボディドインテリジェンスやロボット分野は依然として技術的な壁が多く、トップ科学者の存在が開発効率や方向性を大きく左右すると指摘されています。
今後1~2年で技術革新と商用化が進む中、企業間の人材獲得競争はさらに激化する見通しです。特に複数分野を横断する高度人材の価値は一段と高まり、報酬水準の上昇と人材確保が困難な状況が続くとみられています。(提供/CGTN Japanese)











