中国で人型ロボット産業への成長期待が一段と高まっています。産業分析サービスを提供するMIR睿工業は4月8日のオンラインセミナーで、同分野の市場規模が今後急拡大するとの見通しを示しました。
こうした成長期待を背景に、企業の業績にも変化が表れています。香港上場の優必選科技(UBテック・ロボティクス)は2025年通期で売上高20億100万元(約460億円)と前年比53.3%増を達成しました。とりわけフルサイズのエンボディドAI人型ロボット事業が大きく伸び、売上高は8億2000万元(約190億円)と前年の約23倍に急増し、全体の約4割を占める主力事業に成長しています。産業用途を中心に商業化が進み、同社の事業構造は「技術検証」段階から「実用化」段階へ移行しつつあります。
一方で、同社は7億9000万元(約180億円)の最終赤字を計上しているものの、研究開発への積極投資を継続している段階にあります。粗利率は37.7%へと改善し、赤字幅も縮小するなど、収益体質の改善が進んでいます。
さらに競争環境は活発化しています。後発の宇樹科技(ユニツリー)は2025年に売上高17億元(約390億円)超を達成し、純利益も黒字を維持するなど存在感を高めています。UBテックは高価格帯で産業用途に特化する戦略を取る一方、ユニツリーは低価格モデルで研究・教育・消費市場を広く開拓しており、それぞれ異なる強みを生かした競争が展開されています。
人型ロボットは自動車製造や物流など産業分野での導入が進む一方、消費分野への広がりも期待されています。











