中国科学院上海高等研究院が主導して開発した「磐石・禹衡炭素算定大型モデル」が4月8日に発表されました。この大型モデルは生成型人工知能(AI)を用いて炭素排出量算定のパラダイムを再構築し、グローバルな炭素フローと炭素トレーサビリティーを動的に描き出すもので、生産・消費・自然起源をすべてカバーする世界初の「全方位型」炭素排出算定システムとして、気候変動対策に向けた国家ニーズにも的確に対応できます。

同大型モデルは、「磐石・科学基礎大型モデル」を基盤とし、データ、アルゴリズム、コンピューティングパワーという三層構造で技術体系を構築しています。質の高いデータセットは、自然言語検索、複数のデータベース管理、インテリジェントハイブリッド検索などの応用ニーズに対応し、内部と外部を統合した多次元カバー型のデータシステムを形成しています。そのうちの内部データベースは生産・消費・自然起源・炭素トレーサビリティーといった重要な業務シーンに焦点を当て、外部データベースには法律法規、会計ガイドライン、業界知識などの重要な情報リソースを網羅し、累計208TBの多様な形式の炭素データを蓄積しており、炭素データのインテリジェント検索、知識推理、応用シーンなどに確固たるデータ基盤を提供します。

炭素排出量の算定は国際的な気候変動条約を履行する上での重要な根拠であり、国際的な炭素価格設定の基本でもあります。現在では、大型モデルに基づいて国別レベルの高精度な炭素ホログラフィックマップが暫定的に作成されており、中国のグリーン製品の世界の炭素排出削減への貢献が的確に計算できるようになっています。例えば、2024年に中国が輸出した風力発電と太陽光発電関連製品は、生産段階で約200万トン相当の炭素を排出するものの、運用段階では世界に約3億5000万トンの炭素排出削減効果をもたらすと算出されています。(提供/CGTN Japanese)

編集部おすすめ