浙江省寧波市の中国石油化工・鎮海煉化支社と中国林業科学研究院・亜熱帯林業研究所の共同研究チームが初めて、工業パークで誕生したシラサギが越冬するために南下してまた戻ってくるルートのモニタリングに成功した。中国新聞網が伝えた。

モニタリングによると、このシラサギは昨年、鎮海煉化支社の工場エリアで孵化し、9月末に南下して広東省東莞市で越冬。今年3月下旬に北上して、鎮海周辺エリアに戻って来た。往復の過程で、最速100キロで飛翔し、その飛翔高度は最高約3000メートルだった。

今回の追跡により、研究チームは「飛翔距離は計2500キロ以上」「飛翔高度はこれまでの文献の記録を大きく上回る」「移動は夜間がメインで日中は休んで補給」「越冬期間中の活動範囲は約23平方キロ」といったシラサギの移動に関する従来の認識を改めた。

このシラサギは生まれて1年目の幼鳥であるため、繁殖期に入っていない。そのためシラサギパークには戻らずに、工場周辺エリアの干潟で過ごしている。紹介によると、慣れた場所に再び戻って来たことは、この地をすでに自分の「家」と見なしていると判断できるとしている。シラサギは温度や太陽の光といった環境の要素や生命活動メカニズムに促されて移動を始める。そして、星や地球の磁場、地球の光源、地形などを頼りに方向を定めて移動する。

今回、南下してまた戻って来るルートのモニタリングに成功したことは、工業パークの生物の多様性保全が、「シラサギを確認することができる」から「その移動を理解し、データを取得できる」の段階へと移行していることを意味している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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