2026年4月9日、中国メディア・羊城晩報は、浙江省温州市で32歳の男性の体内から20年前に誤飲した水銀体温計が発見されたことを報じた。
記事は、同市の王(ワン)さんが腹痛を訴えて病院を受診した際、CT検査によって十二指腸内に明らかな異物が確認されたと紹介。
記事によると、当時12歳だった王さんは、親に叱られることを恐れて誤飲を告げず、家族も異変に気づかなかったため、今回の腹痛まで放置されていたという。これまで大事に至ることはなかったが、体温計の先端が腸壁のすぐ近くに達しており、穿孔や大出血といった深刻な合併症を引き起こす極めて危険な状態だったという。
摘出手術は先日、温州医科大学附属第一病院龍港院区の医療チームが内視鏡を用いて実施した。胆管や膵管といった重要器官に隣接する非常に狭い空間での作業となったが、専用器具で体温計の端を固定し、慎重に引き上げることで無事に成功した。
摘出された体温計は目盛りが消えていたものの、外観はほぼ当時のまま無傷だったという。
記事は、中国では年間100万人以上が異物誤飲で受診しており、その多くを子どもや高齢者が占めている現状に触れつつ、重大な事故につながる恐れがあると警告した。
また、誤飲時に無理に吐き出させたり、大量の米飯を飲み込ませて押し流そうとする民間療法は、かえって異物を深く突き刺す恐れがあり厳禁だと強調。万が一の際は冷静に速やかに医療機関を受診し、医師に詳細な情報を伝えるよう呼びかけた。(編集・翻訳/川尻)











