2026年4月9日、韓国メディア・アジア経済によると、子供だけでなく大人の読解力の低下が問題視され、教育の見直しを求める声が社会に広がるなか、小学校での漢字教育問題が再浮上している。「ハングルのみ」の原則を維持するか、一定レベルの漢字教育を並行するかが論争の的になっているという。

漢字教育については賛否両論で、「漢字を知れば単語の意味が見えてくる」とする意見と、「ハングルだけで十分だ」とする意見が対立している。

漢字教育の必要性を主張する側は、文章読解力の問題を根拠に挙げる。実際に、漢字を基盤とする語彙を理解できず、日常表現を誤解するケースが相次ぎ、「小さいうちから基礎的な語彙力を身につけるべき」という声が高まっているという。

私教育市場では既に、子供向けの漢字教育が活発に行われており、公教育がこれを無視することは現実的ではないという指摘も出ているという。「韓国語の語彙の多くは漢字語に基づいているため、最小限の理解は必要だ」と、漢字教育賛成派は主張する。

一方、反対派は、「ハングルのみ」での教育という原則の毀損と学習負担の増加を懸念している。

教育部は2016年、小学校5~6年生の教科書に中学校用の漢字を300字まで併記する案を進めたが、意見がまとまらず頓挫した。当時、小学生の段階で漢字教育までするの行き過ぎたという声や、「中高で十分に学べる」という意見が主流だったという。

記事によると、漢字教育論争は、読解力問題が取り沙汰される度に、繰り返されてきたという。しかし、読解力低下の原因は単一ではなく、慎重なアプローチが必要だと指摘している。特に最近は、読解力低下の主要原因は教育よりも「読書量の減少」「ショートコンテンツ中心のデジタル環境」「教育方式の変化」など、複合的な要因が影響しているとされる。

漢字教育論争は「必須か選択か」を超えて、読解力の低下という構造問題をいかに解決するかという課題につながる。

「漢字教育が必ずしも正解ではないかもしれないが、子供たちの読解力、コミュニケーション能力が全般的に弱くなっているということは確かだ」として、「教育現場で補完する実質的な代案作りが必要だ」という声が高まっているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「英語教育を先にするより、韓国語をまずしっかり学ばせないと。漢字から来た言葉も多いのだから、漢字教育は必要だ」「韓国語は助詞を除くと70%以上が漢字語だよ。必須にすべき」「子供のころ、週に1回は漢文の授業があった。復活させるべきだと思う」「知っておくべき漢字はたくさんある。何も昔の漢字しかなかった時代に戻ろうと言ってるのではない」「今どきの子は文章を読まず、YouTubeやTikTokなどを見てばかり」「自分はあまり漢字を知らないけど、本を読んだりニュースを見たりして、分からない単語があったら調べて覚えるようにしてる。関心の問題だと思うよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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