2024年、実践19号衛星で宇宙を旅した「宇宙種子(太空種子)」の一部が地球に帰還し、中国・海南省三亜市の南繁育種基地で栽培が開始されました。三亜の豊富な日照・熱資源と先端的な育種研究環境を活かし、これらの宇宙誘変種子は数世代にわたって増殖しました。

現在、優れた形質を持つ子系統が選抜され、新品種育成の重要な段階に入っています。

海南省三亜市崖州湾科技城の生物育種基地では、複数回の栽培サイクルを経た「宇宙大豆」と通常の大豆を比較したところ、明らかな差異が確認されました。

研究関係者によると、種子は宇宙空間を短期間飛行するだけで、地上では得にくい変異が生じるということです。ただし変異の方向性は一定ではないため、優良系統を選抜するには多世代にわたる選別が必要となります。現在、大豆・トウモロコシ・イネのいずれでも、優れた形質を持つ素材が発見されています。

従来の育種では一つの品種を開発するのに8~10年を要しますが、宇宙育種では優良形質を発見できれば3~5年に短縮することが可能だと見込まれています。

これらの選抜された素材は今年5月に中国北部の栽培地域に移され、特性のさらなる評価・鑑定を行い、大規模生産に向けた基盤づくりが行われる予定です。(提供/CGTN Japanese)

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