2026年4月12日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトはブルームバーグの報道を引用し、中国が硫酸の輸出を停止する方針であることを報じた。
記事は、専門調査機関アキュイティ・コモディティーズの情報として、中国が5月から硫酸の輸出を停止する方針であると紹介。
報道によれば、イラン紛争の勃発以降、ホルムズ海峡の封鎖により中東産硫黄の輸送が遮断され、硫酸価格が上昇し続けている。硫酸自体は一部の銅鉱採掘やリン酸塩肥料の生産に欠かせない資材であるほか、中東の石油・天然ガス精製の副産物である硫黄が硫酸の原料となっているという。
記事は、農作物の作付けピーク期に中国が硫酸供給を絞る動きは、市場の圧力をさらに強めるとの見方を示し、この供給不足がチリ、コンゴ民主共和国、ザンビアといった主要産銅国の採掘業界を直撃する見通しだと指摘した。
その上で、世界最大の産銅国であるチリの硫酸価格がすでにこの1カ月で44%急騰していることに言及。同国では銅生産量の約5分の1の加工工程を硫酸に依存しており、毎年中国から100万トンを超える硫酸を購入しているため、中国の輸出規制によりさらなるコスト増が避けられない状況であることを伝えた。
記事は最後に、この措置が今年末まで続く可能性があるとの情報を紹介する一方で、中国商務部はこの件について現時点でコメントしていないと報じた。(編集・翻訳/川尻)











