中国メディアの環球時報は4日、ドイツの電気自動車(EV)専門ウェブサイトElektroQuatschが「欧州市場で中国製中古EVが評価されている」と報じたことを伝えた。
同サイトによると、欧州の消費者の間で中国製EVが支持を集め続けると同時に、中国からの中古EVも同じクラスの新車を大幅に下回る価格で欧州市場に流入している。
9月末時点で欧州連合(EU)の顧客が購入した中国製中古EVは約7900台と、前年同期より280%増加した。これら車両は比亜迪(BYD)や吉利汽車などの製品で、平均走行距離はわずか6000キロにとどまる。
同サイトは「中国製中古EVには欧米や日韓の中古車と比べて複数の優位性がある」と指摘し、「第一に、これらの車は通常、先進的なバッテリーやインフォテインメントシステム、運転支援技術を搭載している上、同クラスの新車よりはるかに安い」と伝えた。
中国の中古車市場について、独誌「Focus」は「中国の自動車産業は急速なモデル更新を求めており、消費者も常に最新モデルを追い求めているため、中国では中古車市場が重要な役割を果たせていない」と分析している。また、「Automobilwoche」によると、中国の若い購入者はEVを2~3年使用すると新しいモデルに買い替えたいと考える傾向があり、中国でこうした車両は市場流通からそのまま姿を消すことが多いという。
さらに同サイトは第二の優位性として、中国製中古車の平均走行距離はわずか6000キロと欧州市場ではほぼ新車とみなせるのに価格は中古車並みな点を挙げた。第三の優位性としては、「中国で生産された新EVには通常の輸入関税に加え、追加の相殺関税が課されるが、中古車として輸入されるEVにはこうした追加関税が課されない」点を指摘した。
ただ、同サイトは欧州の消費者が中国製中古EVを購入するには多くの壁があるとも論じ、輸送費や技術的な改修費用などの存在、EUの各種認証を取得する必要があることに言及した。さらにサービス網も重要な問題とし、中国市場向けに生産された車種が欧州にある同じブランドの正規サービスセンターで整備を受けられるかどうかの不確実性を指摘した。
それでも、欧州のEV市場の拡大や、価格を重視する消費者の間で代替の選択肢が求められる中、こうした傾向は今後さらに強まる可能性があるといい、同サイトは「経験豊富な輸入業者にとって、中国製中古EVの輸入は非常に魅力的なビジネスチャンスかもしれない」との見方を示した。(翻訳・編集/野谷)











