今号のスタサプインタビューは、仕事と受験勉強を両立し、みごと志望校に合格。

2023年春に大学を卒業したばかりの、上白石萌歌さんが登場!

高2のみんなのお悩みに「あーこの気持ちすごくよくわかりますっ!」「私も本当にそうでした!」と何度も言ってくれたリアル経験談が満載のインタビュー&心癒されるやさしい直筆メッセージにも注目♡

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石...の画像はこちら >>

ちなみにスタサプユーザーだったそうで、お仕事の合間によく見ていたのは日本史だそう!

プロフィール:上白石 萌歌

2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。

2012 年女優デビューし、以後数々の名作に出演。
2019年にはアーティスト名義adieu(アデュー)としての活動を本格開始し、3枚のアルバムをリリースするなど、多方面で活躍中。高2の今を大事に

芸能の仕事が多忙ななか、受験勉強も両立して 頑張っていたという上白石萌歌さん。

ご自身の受験生時代を振り返り、高2の今って何をしておけばいい?

進路決めはどうやった?

勉強のモチベってどうあげた?など、今するべきことや今後の進路決めにつながるヒントをたくさんいただきました!

進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断。

高2って一番迷うときですよね。

私も進路についてはすごくすごく迷いました!

芸術系のことを学びたいなと思っていたので、ある程度選択肢は限られてはいたのですが、それでも「もしかしたらほかの選択肢もあるかも」「違う学部のほうが向いているかも」と悩んでましたね。



「本当にここでやりたいことができるのかな?」「そもそも自分で合格できるの?」と悩みだすとキリがなくて。

そのころって、友達は友達で悩んでいるので、意外と周りに進路の悩みを話せなくて、孤独を感じてしまったときもありました。

そんなときにやって良かったなと思うのは、オープンキャンパスにたくさん行ったこと!

私は母と一緒に行って、毎回学食でごはんを食べていました。

そもそもどんな学食があるのか気になるのもありますし、学生の皆さんがいて、学校全体の雰囲気もわかるから、「あぁこんな感じの人がいるんだな」って空気を感じられたのも良かったですね。

本命校じゃなくても気になった学校にはいろいろ行ってみたのも気分転換になりましたし、今のうちにたくさん行っておくのがおすすめです。

実際に見てみると、校舎が好きとか、立地が好きとか別の良さを感じられたり、「もしかしたらこの通学路を歩くのかもなぁ」とか イ メージがわいて気分が上がるので、その後の受験勉強を頑張るモチベーションにもなりますよ。


「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

受験勉強と仕事と両立は毎日大変だったけど、自分で決めたことだからやるしかなかった!

私が通っていた高校は、周りもみんな受験生という進学が前提の環境。

そのなかで、映画やドラマへの出演、声優や歌手活動など、いろいろなお仕事をさせていただきながら通っていたので、定期試験や受験勉強は正直大変でした。

特に私は一般入試(現一般選抜)での受験だったので、不安もいっぱい …。

さらに当時は舞台の仕事がたくさんあったので、長いセリフを覚えながら、勉強もしないといけないプレッシャーもあり、受験生でい ることがつらいと思う日もありました。

そんなとき、信頼してた先生が「最後まで責任もってやりなさい。自分で決めたことなのだから」と言ってくれたんです。



その言葉は今でも心に響いてい て、大学を卒業するまで大事にしていた言葉。

おかげで「この環境を選んだのは誰でもない自分。私自身で決め たことだからこそ頑張らなきゃ!」と言い聞かせて、受験を乗り越えることができました。

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

上白石先輩に聞く!高2のモヤモヤお悩みどうしたらいいの?

なにかと悩める高2のみんなからの相談に、上白石先輩がアンサーするよ!

お悩み1:高3になると思うと気持ちだけが焦ってくる
Q. 今は高3を走り切るためのモチベ蓄え時期だと考えると◎

高3になったら自然と切羽つまってくるので(笑)まだ焦らなくて大丈夫!

それよりは、高3の受験期をやり切るためのモチベーションを蓄える時期にしたらいいと思います。

受験生ってやっぱり大変なので、一緒に頑張れる戦友をみつけておくのも大事。

そういう友達とオープンキャンパスに行ったり、今のうちにいっぱい遊んだりして、絆を深め合っておくのもいいし、部活を最後までやりきるのだってあり!

高2ってまだ余白があるから、今のうちにやりたいことをやりきって、焦らずに学生を楽しんでほしいです。



「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

お悩み2:自分のやりたいことや、進路の方向性が見えない
Q. 自分のなかの小さな好きを集めてみると見えてくるものがある

高校生のときって私も将来について悩んでいたのでわかります!

でも、模索する時期だって割り切って、悩むのも大事だと思いますよ。

ただ、ほんのちょっとしたことでもいいので、自分が昔好きだったこと、少しでも興味をもったことを1つずつ集めていったら、おのずと自分を知ることになるし、何か道がみえてくるんじゃないかな。

興味があることを学べると、本当におもしろいですよ!

私は絵画が好きなので、大学で西洋美術の歴史をさらに深く知れたのも楽しかったし、それがきっかけとなり美術館の音声ガイドのお仕事をさせてもらいました。

好きなことを学んだ先に、自分のお仕事や将来の可能性が広がることもあると思います。

今って、昔以上にいろいろな職業があって、それぞれの個性が生かされやすい時代だなと思うので、自分の可能性を狭めない進路選択をしてくださいね。

お悩み3:勉強が好きになれない…
Q.勉強大好き♡なんて人、ほぼいないから大丈夫!

大丈夫です!

私もそうでした。



受験勉強は試練のようなものだったので、実は「勉強が楽しい!」って心から思えたのは、大学に入ってから。

でも今考えると、自分が好きなことを勉強するために高校の勉強があったんだなと思えるので、今はそのための基礎だと考えるといいかもしれないですね。

ただすごく些細なことだけど、 教科書の隅にあるちっちゃなコラムとか、歴史で一瞬出てくるエピソードとか、そういう小さなところにおもしろいことをみつけて、楽しむことは大事にしてました。

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

お悩み4:勉強へのモチベが上がらない~!
Q. 誘惑から離れる方法を確立して、少し先の自分を凹ませないようにする

わかります…!

私も一度家に帰るとモ チベがなくなって寝ちゃうタイプだったので、当時は勉強が終わるまで学校から帰らない!と決めました。

うちの学校は放課後も教室が使えたので、家ではなく学校で勉強しましたね。

友達と勉強するときも、近くに座るとどうしてもしゃべってしまうので、離れた席にして帰りだけ一緒に帰るなど、誘惑から離れる方法を今のうちに確立しておくのがおすすめ。



それでもモチベが下がってきたときは、少し先の自分を想像して、その自分を凹ませないように今頑張るぞ!と自分を奮い立たせました。

実はこの想像力ってすごく大事!

今やらないと絶対にあとで自分がつらいはずなので… 勉強しなかったときの自分を想像しながらやると、意外と頑張れます。

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

お悩み5:将来を考えるとどうなるか不安…
Q. 遠い未来を悩むより今できることをしよう!

これも本当にわかりすぎます …。

私も高校生のころ「自分の未来ってどうなっちゃうんだろう」って不安でした。

元々私はすごく心配性なので、将来どころか仕事で新しい作品に入るときもいつも思い悩んでしまうタイプ。

でもそこから変われたのは、「先の見えないことを考えて、うじうじするのは無駄だな」って気づいたから。

「そんなことよりも、今自分がやるべきことに集中しなきゃ!」と気持ちをシフトしたときから変われて、今に集中できるようになったんです。

「思い悩んだところで、10km先はわからない。

だからまずはとりあえず10m、1mでも先を見てみよう!」

そういう気持ちで目の前のことに集中すると、気づいたら前に進めてるんです。

だから、将来のことで悩みすぎるよりもまず定期テストから頑張ってみよう!

例えば「次の期末で何点は取ろう!」とか「この教科だけは絶対 負けないように勉強しよう」とか。

まずは今、目の前にあることを頑張ることが、一番遠くに行ける近道だと思います。

それでもつらくなったら、好きなことをしてストレス発散!

私はスピッツさんが好きなので、スピッツしばりで1時間だけカラオケに行って、適度に息抜きしてました。

ずっと頑張れる人っていないし、モチベーションを保てる人なんていない。

まさに私がそうでした!

だからあんまり自分を責めすぎず、落ち着いてやるべきことをコツコツやっていきましょう!応援しています。

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ

「進路選びは迷って悩んで…最後は自分の目で見て判断!」上白石萌歌さんから応援メッセージ
FROMスタサプ編集部

勉強も仕事もどちらも中途半端にしたくないとの思いで、大変な受 験期を乗り切ってきた上白石さん。

だからこそ語れるその言葉は、ひとことひとことにリアリティーがあり、すべてのエピソードがみんなの参考になったはず。

インタビューの最後に「不安だけど、目の前にあることから1歩1歩やってこう」とていねいに書いてくれた手書きメッ セージ。

みんなが受験を頑張るためのお守りになりますように!

*************************************************
Text・Edit / Noriko Taki,
Design / Dai Kayama(ma-h gra),
Photograph / Takuya Sugie(TRON),
Hair&Makeup / Tomomi Shibusawa(beauty direction),
Styling / Ami Michihata
*************************************************